Xiaomiは日本時間2026年2月28日、スペイン・バルセロナで開催した新製品発表会で、新フラッグシップスマートフォン「Xiaomi 17シリーズ」(Xiaomi 17 / Xiaomi 17 Ultra)のグローバル版を正式発表した。また同日、ライカとの協業をさらに深めた最上位モデル「Leica Leitzphone powered by Xiaomi」も合わせて発表されている。
コンセプトは「カメラが進化したフラッグシップ」。ライカと共同開発のトリプルカメラと、コンパクトながら驚異的な大容量バッテリーを軸に据えたラインナップとなっている。
なお、Xiaomi 17 ProおよびXiaomi 17 Pro Maxは中国市場向けのみの展開で、グローバルでの発表は行われなかった。

端末スペックと価格をチェック。上位モデルは18万円超の高価格帯に
今回の2モデルに共通するのは、Snapdragon 8 Elite Gen 5プロセッサの搭載、Xiaomi HyperOS 3(Android 16ベース)の採用、そしてLeicaとの共同開発カメラシステムだ。
本体カラーはXiaomi 17がブラック・ホワイト・グリーン・パープルの4色展開。Xiaomi 17 Ultraはブラック・ホワイト・スターリーグリーンの3色展開。
Xiaomi 17はコンパクトフラッグシップとして位置づけられた1台。6.3型(2K AMOLED、120Hz、最大輝度3500nits)のディスプレイを搭載し、プロセッサはSnapdragon 8 Elite Gen 5、メモリは12GB、バッテリーは驚異の6330mAhと大容量。本体サイズは8.1mm厚、重量は191g。
カメラはメイン5000万画素(f/1.7)望遠5000万画素(f/2.0)超広角5000万画素(f/2.4)の3眼構成で、インカメラは5000万画素(f/2.2)。
100W有線急速充電と50Wワイヤレス充電に対応する。欧州向け価格は256GBモデルが999ユーロからの設定。




Xiaomi 17 Ultraは6.9型(LTPO AMOLED、1200×2608、120Hz、最大輝度3500nits)のディスプレイを採用。プロセッサは同じくSnapdragon 8 Elite Gen 5、メモリは16GBで、ストレージは512GB/1TBを選択可能。バッテリーは6000mAh、本体サイズは162.9×77.6×8.3mm、重量は219g。
カメラはメインが1型センサーを採用した5000万画素(f/1.7)、超広角5000万画素、そして2億画素ペリスコープ望遠(75〜100mm相当、可変絞り)の3眼構成。インカメラは5000万画素。
防塵防水はIP68に対応し、90W有線急速充電と50Wワイヤレス充電をサポートする。欧州向け価格は512GBが1499ユーロから。


また、全モデル共通でWi-Fi 7、Bluetooth 6.0、NFC、赤外線ポートを搭載。ソフトウェアはHyperOS 3(Android 16ベース)を採用している。
最大のトピックはXiaomi 17 Ultra。2億画素の可変式望遠カメラと1インチセンサーが本命
Xiaomi 17 Ultraのカメラシステムは今回の最大の見どころだ。メインの1型Light Fusion 1050Lセンサー(5000万画素)には、LOFIC(Lateral Overflow Integration Capacitor)技術を採用し、14EVという広大なダイナミックレンジを実現。明暗差の激しい夜景や逆光シーンでも階調を豊かに捉えられる。


望遠には2億画素のペリスコープカメラを搭載。75mm〜100mm相当の光学ズームに対応し、3.2〜4.3倍の連続光学ズームが可能。「APO」を冠する描写力の高さ、ポートレート域での画質の劣化を抑えられるとした。


動画撮影は8K 30fps、4K Dolby Vision最大120fps、フルログ記録に対応。スマートフォンとしては最高水準の動画性能を誇る。また、衛星通信機能を内蔵しており、緊急時の通信手段としても活用できる。
バッテリーは6000mAhの大容量シリコンカーボン電池を搭載し、90Wの有線急速充電で高速回復が可能。
Xiaomi 17はコンパクトながら6330mAhと、こちらはさらに大容量のバッテリーを搭載しており、コンパクトなサイズながら最長クラスのバッテリーライフが期待できる。

Leica Leitzphone powered by Xiaomi。カメラに特化した最上位の究極モデル
今回のラインナップで最も注目を集めたのが、「Leica Leitzphone powered by Xiaomi」だ。Leica Camera AGとXiaomiが企画の段階から共創、共同開発した、カメラ特化型フラッグシップだ。
ハードウェアの基本仕様はXiaomi 17 Ultraと同等ではあるものの、その佇まいと体験は大きく異なる。
最大の特徴は、カメラモジュールを囲む物理的なダイヤル「Leica Camera Ring」だ。ズーム・フォーカス・露出・ISO・シャッタースピードをダイヤル操作で直感的に調整できる。スマートフォンでありながら、Leicaのレンジファインダーカメラに近い操作感を実現。
デザインはライカの「本質への還元」哲学をそのまま体現。全面ブラックのファイバーグラスバックに、精緻なナール加工が施されたアルミニウムフレーム、そして刻印されたLeicaレッドドットロゴ。一目でライカとわかるミニマルな佇まいが際立つ。



カメラシステムはXiaomi 17 Ultraと同一のハードウェアを搭載しつつ、ソフトウェアをLeicaがチューニング。カメラアプリはLeicaデザインの直感的なUIを採用し、撮影モードとラベルを排したシンプルな「Leica Essentialモード」も利用できる。
Leica M9やLeica M3を再現したカラープロファイル、MONOPAN 50フィルムシミュレーションによるモノクロ撮影なども用意され、Leicaカメラの「あの描写」をスマートフォンで追体験できる。
構成はメモリ16GB、ストレス1TBの構成のみ。欧州での価格は1,999ユーロと設定されており、Xiaomi 17 Ultraの1,499ユーロと比較して高価な設定になっている。

高価格化は避けられないが、カメラ性能では他の追随を許さない出来栄え
Xiaomi 17シリーズは、特にUltraモデルにおいて欧州での実売価格が前世代から上昇している。Xiaomi 17 Ultraこそ据え置いたものの、Leitzphoneに至っては約2,000ユーロと、フラッグシップの中でも飛び抜けた価格帯だ。プレミアム路線の製品でありつつ、半導体やメモリの調達コスト上昇が直接的な要因として挙げられる。
一方で、Xiaomi 17の6330mAhという圧倒的なバッテリー容量、Xiaomi 17 UltraのLOFIC対応1型センサーと2億画素望遠の組み合わせは違う方向性ながら、利用者のニーズに応えた進化だと感じた。
そしてLeitzphoneの物理ダイヤルによる唯一無二の撮影体験、ライカのカメラを操るようなチューニングは、今回発表された機種の中でも確かな進化と個性を備えている。

グローバル市場における発売は発表と同時に受付開始。欧州・アジア主要市場での展開が先行し、詳細な発売日は各地域の公式サイトで確認できる。日本向けにも展開される予定があるので、興味のある方はチェックしてみてほしい。

