スマホやノートPC、タブレットを日常的に複数台持ち歩くユーザーにとって、モバイルバッテリーの性能は重要な要素となる。
今回試したSHARGEのモバイルバッテリー「SHARGEEK 170W」は、最大170W出力と24,000mAhの大容量かつ、リアルタイムで充電状況を確認できるスマートディスプレイを搭載したモデルだ。今回はメーカーさんよりご提供いただいたので、レビューしたい。
基板が見えるスケルトンデザイン。SHARGEらしい個性的なモバイルバッテリー
SHARGEEK 170Wはモバイルバッテリーながらデザイン面でも透明なスケルトン仕上げを採用し、ガジェット好きの心をつかむ一台に仕上がっている。


外装は内部基板が透けて見えるスケルトンボディを採用。ただのデザインでは無く、ホンモノの電源基板となっており、コンデンサ類を乱雑に配置していないところから「見せる」を意識しているように感じる。近未来的でデスクに置くだけで映える。
バッテリーの重量は約650gで、24000mAhクラスの大容量モデルとしては標準的だが、毎日持ち歩くにはやや大きめ。複数人での旅行、ノートパソコンの予備バッテリーという感覚で持ち歩くと良さそうだ。

170W出力×24,000mAhと大容量、高出力!ノートPCにも対応可能
SHARGEEK 170Wが他のモバイルバッテリーと一線を画すのは、最大170Wという出力の高さだ。USB-C×2、USB-A×1の計3ポートを備え、3台同時に急速充電が可能。
単一USB-Cポートでは最大140Wの双方向充電に対応し、MacBook Proをはじめとした高出力を必要とするクリエイター向けノートPCでも問題なく給電できる。
バッテリー容量は24,000mAh。スマートフォンなら複数回のフル充電、ノートPCでも充電可能だ。外出先や出張時、コンセントを探す必要がない「持ち運べる電源ステーション」と言える。

本体正面にはスマートディスプレイを搭載。接続したポートごとの電圧・電流・残量などをリアルタイムに表示し、「どのデバイスがどれだけの電力を使っているか」を直感的に把握できる。
複数台を同時充電している際も電力消費を確認しながら管理でき、残量が気になる場面でも安心して利用できた。


安全性もしっかり確保。各種保護回路を備え、万一回路がショートしても端子側の回路を遮断することで、接続機器の損傷を防げるとした。耐衝撃試験などもクリアし、安心して利用できる。


価格は約2万6000円。高価だが人と違うモバイルバッテリーを求めるならアリ
高性能なモバイルバッテリー「SHARGEEK 170W」の実勢価格は約2万6000円。同容量帯の一般的な製品は1〜2万円台前半で購入できるため、モバイルバッテリーとしては高価な部類に入る。
しかし、最大170Wの出力、バッテリー側も140W充電対応、電圧表示可能なスマートディスプレイ、そしてデザイン性と安全性能を総合的に評価すると、「ノートPCやカメラを長時間外で使う」「複数デバイスを高速充電したいユーザー」にとっては価格に見合う投資と考える。
物理的に重い、三角形ゆえにスリムじゃないという難点はあるが、それでも「デザインを楽しみつつ、しっかり使いたい」ユーザーには十分許容できるレベルだ。
モバイルバッテリーは「機器を充電する」という用途のため、差別化が難しい商品と考える。その中でもSHARGEEK 170Wは高出力、大容量バッテリーに「デザイン性」をプラスした製品だと思う。他の人と違うバッテリーが欲しい方はぜひチェックしてみて欲しい。
製品提供:SHARGE Japan