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REDMI Turbo 4 Pro レビュー 超高性能を4万円台で実現。POCO F7にも期待

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 こんにちは。これまで使ったスマホは300台以上。生まれはギリギリZ世代のライター はやぽんです。

 さて、日本でも発売が予告されたXiaomiのスマートフォン「POCO F7」が話題だが、今回は中国で販売されるベースモデル「REDMI Turbo 4 Pro」を利用できる機会があったのでレビューしてみよう。

目次

REDMI Turbo 4 Proのスペックをチェック。高性能な最新のSnapdragon 8s Gen 4搭載

 REDMI Turbo 4 ProはXiaomiの廉価ブランドに当たる「REDMIシリーズ」にて販売されているスマートフォンだ。中国国内むけのREDMIはグローバル向けとは異なる路線で展開しており、このシリーズで登場した一部機種は「POCO」ブランドで販売されている。REDMI Turbo 4 Proのスペックは以下の通り

SoC:Snapdragon 8s Gen 4

メモリ:12/16GB

ストレージ:256/512GB/1TB

画面:6.83型 2772×1280(1.5K)解像度、120Hz対応 AMOLEDパネル

カメラ

標準:5000万画素

超広角:800万画素

フロント:2000万画素

バッテリー:7550mAh 90W充電対応

本体サイズ/重量:163.1×77.93×7.98 mm/219 g

画面内指紋認証

OS:Android 15 Xiaomi HyperOS

価格:2199元〜(約4万2500円〜)

 REDMI Turbo 4 Proは3色展開に加え、ハリーポッターとのコラボモデルが展開される。今回は「グリーン」をチョイスした。落ち着いた色味のスマートフォンとなっている。

今回はグリーンをチョイス

フレームはグリーン。金属製のフレームには艶消し加工が施されている

 REDMI Turbo 4 Proは日本で販売されている機種だとPOCO X7 Proとよく似ている。外装的なところでは、ガラス製のバックパネル、金属製のフレームを採用したことで安物感を感じさせない質感を得た。艶消し加工が施されており、POCOブランドでも高級感を備える仕上がりだ。

カメラはデュアルカメラ。実際に持ってみると過度な主張はなく、本体のデザインといい具合に調和している。

POCO X7 Pro(画像手前)と比較すると、兄弟のようなデザインだ

4万円でSnapdragon 8s Gen 4搭載!この価格でも原神や崩壊スターレイルも最高画質で楽しめる性能特化スマホ

 ここまで外観的なものをチェックしてきたが、スマートフォンとしても見ていきたい。画面サイズはやや大きめの6.83型、解像度は2772×1280、120Hzのリフレッシュレートに対応する。

 画面輝度がピーク時3200ニトと明るく、1920HzのDC調光に対応してちらつきを抑えるなど、コスパラインの機種ながら求められる要所はしっかり押さえている。画面内指紋認証も備えている。

ディスプレイはエッジ等ないフラットパネル。ベゼルの幅も概ね均等になっており、デザイン面もしっかり押さえている。

 REDMI Turbo 4 Pro最大のウリは価格の割に高性能な点だ。プロセッサは現行の上位グレードとなるSnapdragon 8s Gen 4を採用しており、このプロセッサはCortex‑X4とCortex‑A720による「オールビッグコア」構成となる。最上位のSnapdragon 8 EliteはOryonコア、TSMCの3nmプロセス製造に対し、このプロセッサではARMのCortexコア、TSMCの4nmプロセスを採用している。

 アッパーミドル向けとは言え、Antutuベンチマークでは240万点を記録。GeekBench 6ではシングルで2127、マルチコアで6687を記録するなど、Snapdragon 8 Gen 3に匹敵する性能を有している。

 もちろん、この価格帯の製品としては群を抜いたスペックで、日常使いはもちろん、ゲームなども快適に遊ぶことができる。基本性能はフラグシップスマートフォンとほぼ同等であるため、市場に出ている多くの機種に対して性能面は優位だ。

ベンチマークスコアも価格帯を考えればかなり高く、多くの場面で快適に利用することができる

原神や崩壊スターレイルなどのゲームは中国向けの最適化もあって快適に遊ぶことができる

学園アイドルマスターは最適化前なのか、プロセッサがソートされていなかった

 バッテリーは7550mAhと大容量。利用時の電池持ちはかなり良く、ゲームで遊んでも他社の製品より明らかに電池持ちが良い。バッテリードレイン(不使用時の電池減り)も少なく、80%の状態から10日ほど放置しても50%ほど残っていた。

 この大容量のバッテリーを活かし、有線で他の機種や周辺機器へのリバースチャージも可能。最大22.5Wで出力できるため、並のモバイルバッテリー並みの性能を備えている。 一方で、スマートフォン本体は90Wの急速充電にも対応しており、大容量のバッテリーを素早く充電できる。大容量バッテリーを備える機種には必須の機能だ。

 防水防塵性能はIP68に加え、IP69も取得。スチームジェット噴水流にも耐える仕様なので、より安心して使うことができるように進化した。

カメラ性能はPOCO X7 Proと同等だが、プロセッサの性能向上で綺麗に撮れる

 REDMI Turbo 4 Proはパフォーマンスだけでなく、カメラ性能もアピールしている。メインカメラにはソニー製の「IMX882」という5000万画素、1/1.95型のイメージセンサーを採用しており、光学式手振れ補正を備えるなどこちらは比較的性能も高い。一方で、超広角カメラは800万画素。メインカメラなどに比べて劣る点はコスト面の制約を感じる。

 何枚か撮影したが、カメラ自体は価格を考えれば十分綺麗に撮れる。画角が換算26mmと一般的なスマホよりやや望遠よりの構成となっている。

 また、レンズもf1.5と明るく、夜景も光学式手振れ補正のおかげで手振れを抑えて撮影できる。4万円前後の機種でここまで撮れれば十分満足だ。

超広角カメラはスペックは劣るものの、昼間ならきれいに写る

4万円以下で性能重視なら今年有力候補のスマホ。日本でのPOCO F7に期待

 このスマートフォンを評価するにあたり、Snapdragon 8s Gen 4の高い性能はもちろん、中国向けに2000元という非常に攻めた価格設定で発売と思っている。それでも競合の多い中国市場では、vivoのiQOO Turbo、realme GT Neoシリーズがこの価格帯で熾烈な競争を続けている。

  大容量バッテリーをとったXiaomi、ディスプレイ性能をとったvivo、MediaTekのプロセッサをとったrealmeと言う形で差別化できている点も特徴。このような攻めた価格設定という意味では、REDMI Turbo 4 Proをベースにグローバル向けに一部仕様変更されたPOCO F7も同様だ。

 POCO F7の基本仕様はREDMI Turbo 4 Proに準拠する。異なる点としてバッテリー容量がデュアルセルの6500mAhに変更されている。バッテリー容量は少なくなってしまったが、これは輸送コストや仕向け国の法令などに関連した仕様変更と思われる。

 POCO F7はグローバル向けが339ドル(税抜き約5万円)とかなり攻めた設定。日本向けの価格はまだ公表されていないが、性能的にも4万9800円のPOCO X7 Proと6万9800円のPOCO F7 Proの間を狙う5万円台の設定になると思われる。

 また、日本では世界で唯一、Xiaomi Storeの実店舗にて展示、販売が行われている。本来POCOブランドはオンライン専売によって広告費や販促品等の店舗関連コストを抑えることで端末価格を抑えた端末だ。そのような端末を実店舗で展示するというだけでも、日本での力の入れようを感じさせるのだ。

日本でのみPOCOは実機が展示販売されている(写真はPOCO F7 Ultra)

 

 REDMI Turbo 4 Proは大容量バッテリーと高性能なプロセッサを活かして長時間のゲームなども快適に遊べるスマートフォンだと感じた。これとほぼ同じことがPOCO F7でもできると考える。

 この手の機種はSNS上で「性能重視のコスパハイエンド」を求める声がかねてからあり、わざわざ海外から輸入して利用する方もいる。日本でも潜在需要は少なからず存在しているセグメントの端末だ。

 今回REDMI Turbo 4 Proは日本語日対応など使いにくい部分もある。POCO F7の日本投入が明かされた以上、今からあえて買うことはお勧めしない。興味がある方はREDMI Turbo 4 Proはもちろん、POCO F7もチェックして欲しい。

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