ゲーミングスマートフォン市場を牽引してきたREDMAGICから、最新フラッグシップモデル「REDMAGIC 11 Pro」が日本向けにも発表された。
本機は、SoC性能の向上だけでなく、世界初の水冷による冷却機構や描画処理技術の進化により、モバイルゲーミング体験そのものを底上げするモデルとなっている。
最新のSnapdragon 8 Elite Gen 5+独自チップ、高速メモリによる「鉄の三本柱」
REDMAGIC 11 Proは、最新の「Snapdragon 8 Elite Gen 5」を搭載。最大4.6GHzで動作するCPUと強化されたGPUにより、高負荷なゲームでも安定した処理性能を実現する。
これに加え、UFS 4.1 Proストレージ、LPDDR5Tメモリ(最大24GB)を組み合わせ、データ処理・転送・保存のすべてを高速化。
さらに独自の補助チップ「Red Core 4」によるフレーム補完、ゲーム時のフレームレート安定化、高感度なタッチ操作検知を可能にした。「CUBEゲームエンジン」により、性能配分や負荷分散もしっかり行え、ゲームへの最適化も十分だ。
REDMAGIC 11 Proではこの構成を「鉄の三本柱」として性能強化をアピールしている。

また、Red Core 4チップを活用することで、ゲーム側のフレームレートや解像度に依存せず、フレーム補完にも対応。ネイティブでは60fpsのタイトルでも、より滑らかな映像表示を実現し、GPU負荷と消費電力のバランスを取りながら高フレームレート表示を可能とする。
また、内部解像度を抑えつつ高精細に見せるアップスケーリングにより、長時間プレイ時の発熱や電力消費の低減にも寄与する。
量産スマホでは初、水冷機構と×空冷ファンを組み合わせた「AquaCore冷却システム」を搭載
高性能を安定して維持するため、REDMAGIC 11 Proは水冷機構と空冷ファンを組み合わせた「AquaCore冷却システム」を採用。
量産スマホでは世界初の水冷機構であり、マイクロポンプを用いて冷却液を循環させる仕組みを採用。本格的な水冷設備である。
冷却液には「フッ化系液体」を採用。高い熱伝導性優れること、-60℃〜108℃までの実用域で液体を保つこと、絶縁性を持つことから冷却液には最適なもの。実際にAIサーバーなどで使用されているものと同じという。

これに13000mm²超の大型ベイパーチャンバー、液体金属による冷却機構に加え、最大24000RPMの冷却ファンを内蔵。端末の熱を内部に敷き詰めたベイパーチャンバー、水冷ユニット、空冷ファンの順に移動させることで、発生した熱を効率よく排出する設計となっている。

水冷設計としたことで気になる耐久性も確保。水冷パーツは耐衝撃高分子材料などを組み合わせたことで、本体は数万回の落下テストもクリアした。
さらに、REDMAGICのファン内蔵モデルとしては初のIPX8防水にも対応し、冷却性能と耐久性を両立した。空冷ファン付きのスマホは防水性能がないから使いにくいという声にしっかり応えてきた。
進化したベゼルレスディスプレイ。画面内指紋認証も進化
REDMAGIC 11 Proは6.85型のAMOLEDディスプレイを採用。フロントカメラを画面内に配置した「アンダーディスプレイカメラ」によって、画面占有率95%超のベゼルレスデザインを採用。ディスプレイは1.5K解像度と最大144Hz表示に対応する。
BOE X10という発光材料を採用したことで、従来よりも輝度の向上、消費電力を抑えることもできた。ピーク輝度は1800ニト、2560HzのPWM調光にも対応し、チラツキを目に優しいディスプレイだ。

入力面では、最大3,000Hzの瞬時タッチサンプリングレートに対応。本体側面には520Hzの反応速度に対応したショルダートリガーを搭載し、eスポーツをはじめとした競技シーンを意識した操作環境が整えられている。
FeliCa対応で日本市場にも最適化。数少ない防水+おサイフ+イヤホンジャック採用のハイエンドスマホ
REDMAGIC 11 Proは、日本向けにおサイフケータイ(FeliCa)に対応。防水、おサイフケータイ、イヤホンジャックを備える数少ないハイエンドスマートフォンとなった。
前作のREDMAGIC 10 ProもFeliCaは対応していたが、当初はいくつかの不具合もあった。あれから1年分の蓄積でより安定して使えるように調整したという。

このほか、5000万画素のリアカメラや従来よりも増量した7500mAhの大容量バッテリー、80W有線急速充電に加え、新たにワイヤレス充電にも対応。ゲーミング用途だけでなく日常利用も視野に入れた仕様となっている。
また、本機種はゲーミングスマホらしく有線イヤホンジャックも備える。日本向けで防水、イヤホンジャック、おサイフケータイを備えるハイエンドスマホは数少ない。
直近の実績ではXperia、ASUS Zenfone/ROG Phoneしかなく、REDMAGIC 11 Proはここに加わる形となる。

価格は12万9800円から。早期特典で最大6000円引きで購入可能
REDMAGIC 11 Proの価格は12/256GB構成で12万9800円、16/512GB構成が15万7800円、24GB/1TB構成が19万2800円。
廉価グレードもスペックを考えればお手頃だが、実は最上位構成でも20万円を切っている。1TBの容量を持つスマホと考えればお得感がある。
シンプルなCyro(ブラック)は256GBのみの色。それ以外の構成はNightfreeze(ブラック)Subzero(シルバー)を用意、背面の水冷機構がスケルトンで見えるデザインだ。

また、12月24日までに公式サイトでメール登録した方には1000円引きクーポンを、1月8日までの早期予約特典で5000円引きのクーポンを配布しており、合計で6000円の値引きが利用できる。
このクーポンを使えば、最上位構成でも18万円台から購入可能。おサイフケータイ付きの水冷防水スマホという響きからも「強さ」が伝わってくる。
水冷機能を備えた圧巻の冷却機構、独自チップによる描画強化・操作性を総合的に進化させたREDMAGIC 11 Proは、次世代モバイルゲーミングを象徴する1台として注目の1台だ。



