こんにちは。これまで使ったスマホは300台以上。生まれはギリギリZ世代のライター、はやぽんです。
7万円台でSnapdragon 8 Elite。そんな“数字だけ見ると二度見する”スマートフォンが、日本でも発売された。それがXiaomiのサブブランドPOCOから登場した「POCO F8 Pro」だ。
原神や学マスを最高画質で遊べる性能に、大容量バッテリーまで備えた本機は、価格次第で評価が大きく変わる1台。実機レビューを通して、その立ち位置を整理してみましょう。
POCO F8 Proスペックをチェック。Snapdragon 8 Eliteを搭載
POCOはXiaomiのサブブランドであり、主にオンライン等のECサイトを中心に販売されているスマートフォンだ。2026年の上位モデルであるPOCO F8 Proスペックは以下の通り
SoC:Snapdragon 8 Elite
メモリ:12GB
ストレージ:256/512GB
画面:6.59型 2772×1116(1.5K)解像度、120Hz対応 AMOLEDパネル
カメラ
標準:5000万画素
超広角:800万画素
3倍望遠:5000万画素
フロント:2000万画素
バッテリー:6210mAh 100W充電対応
本体サイズ/重量:157.49×75.25×8.0mm/199 g
画面内指紋認証
IP68防水、防塵対応
OS:Android 16 Xiaomi HyperOS
価格:89800円(早割で1万5000円引き)

POCO F8 Proはガラス製のバックパネル、金属製のフレームを採用したことで安物感を感じさせない質感を得た。艶消し加工が施されており、POCOブランドでも高級感を備える仕上がりだ。


日本向けでは最安のSnapdragon 8 Elite搭載のPOCO F8 Pro!原神や学マスも最高画質で楽しめるスマホ
ここまで外観をチェックしてきたが、スマートフォンのスペックも見ていきたい。画面サイズはやや大きめの6.59型、解像度は2772×1156。120Hzのリフレッシュレートに対応する。ディスプレイはエッジ等ないフラットパネル。ベゼルの幅も概ね均等になっており、デザイン面もしっかり押さえている。

画面輝度がピーク時3500ニトと明るく、1920HzのDC調光に対応してちらつきを抑えるなど、求められる要所はしっかり押さえている。ベゼル幅を抑えたディスプレイには画面内指紋認証も備える。
POCO F8 Pro最大のウリは価格の割に高性能な点だ。プロセッサは1世代前のフラグシップとなるSnapdragon 8 Eliteを採用。1年落ちとは言え、高いスペックを備える。
定価で8万9980円、早割価格なら7万4980円という価格帯の製品としては、高いスペックを持つ。日常使いはもちろん、ゲームなどの性能が要求される場面でも快適に遊ぶことができる。基本性能はフラグシップスマートフォンとほぼ同等であるため、市場に出ている多くの機種に対して性能面は優位だ。


気になるBOSE監修の左右対称スピーカーだが、日本向けの同価格帯のスマホではトップレベルに良い。音量もそこそこ出ることに加え、イコライジングの自由度もそれなりにある。このイコライジングはイヤホンを接続した際にも利用できるので、ボーズチューンで楽しむこともできる。


バッテリーは6210mAhのデュアルセル構成と大容量。利用時の電池持ちは良く、ゲームで遊んでも電池持ちが良い。2時間ほどのゲーム、1.5時間の動画視聴でも45%ほど残っていた。
大容量のバッテリーを活かして有線でのリバースチャージも可能。最大22.5Wで出力できるため、並のモバイルバッテリー並みの性能を備えている。
本体は100Wの急速充電にも対応しており、大容量のバッテリーを素早く充電できる。日本向けのXiaomiでは久方ぶりの純正以外のPPS充電器でも急速充電ができる仕様で、充電器やモバイルバッテリーを柔軟に選べる点もうれしい。なお、ワイヤレス充電には非対応だ。


POCO F8 Proのカメラ性能は上々。望遠カメラは寄れないのが惜しい
POCO F8 Proはパフォーマンスだけでなく、カメラ性能もアピールしている。メインカメラには「Light Fusion 800」という5000万画素、1/1.55型のイメージセンサーを採用しており、こちらは比較的性能も高い。
これとは別に3倍の望遠カメラ(60mm相当)も備える。遠くを捉える場面では優位だが、最短撮影距離は長くテレマクロ撮影はできない。超広角カメラは800万画素。メインカメラなどに比べて劣る点はコスト面の制約を感じる。




何枚か撮影したが、カメラ自体は価格なりに綺麗に撮れる。このあたりはSnapdragon 8 Eliteの高いISP性能の恩恵もある



望遠カメラはまずまず。寄れないこともあって、被写体によってはメインカメラに切り替わってしまう場面も多かった。

早割やセールの7万4800円ならアリ!安くて性能重視なら有力候補のスマホ。
このスマートフォンを評価するにあたり、Snapdragon 8 Eliteの高い性能はもちろん、綺麗なディスプレイ、大容量バッテリーといった要素をしっかり押さえた機種と感じた。
ターゲットは「iPhone 17クラスの性能が欲しいが、価格は抑えたい」というユーザーになるだろう。その意味では無難なところをしっかり押さえ、高い性能を9万円ほどで提供できている。
おサイフケータイには非対応だが、デュアルeSIM対応などのトレンドは押さえており、日本のキャリアでも使いやすい構成としている。
一方で、POCOのターゲット層であるスマホに性能比のコスパを求める層、Xiaomiファンをはじめとしたマニアの皆様にとって魅力的か?と言われるとそこまででもないのが本音だ。
性能比のコスパを求めると、昨年発売のPOCO F7の5万円台の価格設定は強く、POCO F8 Proより性能は一段劣っても多くの場面で十分すぎる性能を備える。
マニア層からすると、中位グレードはどうしてもパッとしない部分がある。実際、サブウーファーやペリスコープ方式の望遠カメラを備える上位モデル「POCO F8 Ultra」(日本未発売)のほうがSNSなどを見ても関心は高かった。
筆者としては約9万円(512GBは10万円)の設定なら、この機種を進んで選ぶ理由は薄いと感じた。値下げされた1世代前のフラグシップ、プラス4万円ほどで現行フラグシップも見えてくる価格設定であり、「迷わずコレ」とならないのが率直な感想だ。
それこそXiaomiなら旧フラグシップラインのXiaomi 15、おサイフケータイ対応のXiaomi 15T Proも選択肢に入る。電池持ちはよくても、カメラ性能や日常使いといった体験的要素では断然こちらに分が上がる。定価でのおすすめ度合いはそこまで高くない。
一方で、1万5000円引きとなる早割価格の7万4980円なら大いにしてアリだと感じた。この価格なら同等スペックのスマホを個人輸入しても差額は1万円以内。国内のSnapdragon 8 Eliteを載せたライバルは存在しない独壇場だ。
コスパを求める層にも「昨年の12万クラスの性能が7万円台で買える」となればアピールしやすい。Xiaomiファンをはじめとしたマニアも納得できると考える。

POCO F8 Proは高性能なプロセッサを活かして長時間のゲームなども快適に遊べるスマートフォンだ。どちらかといえば「性能重視のコスパハイエンド」に属するスマホだが、IP68の防水防塵やeSIM対応などの普段使い要素も備えている。
7万4980円の早割価格で買えるのは本日まで。気になる方はぜひチェックしてみてほしい。



