こんにちは。これまで使ったスマホは300台以上。生まれはギリギリZ世代のライター はやぽんです。
さて、日本でも発売されているXiaomiのスマートフォン「POCO F7」が圧倒的なコストパフォーマンスで話題だ。今回は実機をを利用できる機会があったのでレビューしてみよう。
POCO F7のスペックをチェック。最新のSnapdragon 8s Gen 4搭載!シルバーは目を引く特徴的なデザイン
POCOはXiaomiのサブブランドであり、主にオンライン等のECサイトを中心に販売されているスマートフォンだ。POCO F7スペックは以下の通り
SoC:Snapdragon 8s Gen 4
メモリ:12GB
ストレージ:256/512GB
画面:6.83型 2772×1280(1.5K)解像度、120Hz対応 AMOLEDパネル
カメラ
標準:5000万画素
超広角:800万画素
フロント:2000万画素
バッテリー:6500mAh 90W充電対応
本体サイズ/重量:163.1×77.9×8.2mm/215.7g
画面内指紋認証
OS:Android 15 Xiaomi HyperOS
価格:5万4800円
POCO F7は3色展開。今回はゲーミングデバイスを意識した特徴的な「シルバー」をチョイスした。ギラギラしたツートンの仕上げにSnapdragonのロゴをあしらうなど、かなり派手な見た目、色味のスマートフォンとなっている。



POCO F7はガラス製のバックパネル、金属製のフレームを採用しており、安物感を感じさせない質感を得た。フレームは艶消し加工が施されており、POCOブランドでも高級感を備える仕上がり。一方で、今回選んだシルバーはかなり指紋が目立つ仕上がり。気になる方は別のカラーを選ぶと良さそう。
カメラはデュアルカメラ。実際に持ってみると過度な主張はなく、本体のデザインといい具合に調和している。今回レビューのシルバーはカメラ部にも緑色のラインがアクセントで入っている。

5万円台でSnapdragon 8s Gen 4搭載!原神も最高画質で楽しめる性能特化スマホ
ここまで外観的なものをチェックしてきたが、スマートフォンとしても見ていきたい。画面サイズはやや大きめの6.83型、解像度は2772×1280、120Hzのリフレッシュレートに対応する。
ディスプレイはエッジ等ないフラットパネル。ベゼルの幅も概ね均等になっており、トレンドをしっかり押さえている。画面輝度がピーク時3200ニトと明るく、1920HzのDC調光に対応してちらつきを抑えるなど、コスパラインの機種ながら求められる要所はしっかり押さえている。画面内指紋認証も備えている。
実はディスプレイの仕様はXiaomi 15Tと同じ仕様であり、ハイエンドクラスの視聴体験を可能としている。画面性能も価格を考えるとかなり高いのだ。

POCO F7最大のウリは価格の割に高性能な点だ。プロセッサは現行の上位グレードとなるSnapdragon 8s Gen 4を採用。
このプロセッサはCortex‑X4とCortex‑A720による「オールビッグコア」構成を採用。最上位のSnapdragon 8 EliteはOryonコア、TSMCの3nmプロセス製造に対し、このプロセッサではARMのCortexコア、TSMCの4nmプロセスを採用している。
アッパーミドル向けとは言え、Antutuベンチマークでは240万点を記録。GeekBench 6ではシングルコアで2000、マルチコアで6300を記録するなど、昨年のハイエンドスマホに採用されていたSnapdragon 8 Gen 3に匹敵する性能を有している。

もちろん、定価で5万4800円、セール時なら4万円台という価格帯の製品としては群を抜いたスペックを持つ。日常使いはもちろん、ゲームなどの性能が要求される場面でも快適に遊ぶことができる。基本性能は昨年のフラグシップスマートフォンとほぼ同等であるため、市場に出ている多くの機種に対して性能では優位だ。




バッテリーは6500mAhのデュアルセル構成と大容量。利用時の電池持ちはかなり良く、ゲームで遊んでも他社の製品より明らかに電池持ちが良い。バッテリードレイン(不使用時の電池減り)も少なく、80%の状態から10日ほど放置しても40%ほど残っていた。
本体は90Wの急速充電にも対応しており、大容量のバッテリーを素早く充電できる。60W以上の急速充電機能は大容量バッテリーを備える機種には必須の機能。対応する充電器やケーブルも付属する。
大容量のバッテリーを活かして有線でのリバースチャージも可能。最大22.5Wで出力できるため、並のモバイルバッテリー並みの性能を備えている。

OSはAndroid 15ベースのXiaomi HyperOSを採用。各種機能や使い勝手に関してはRedmiシリーズをはじめ、Xiaomiのスマートフォンと同じように利用できる。次期バージョンのHyperOS 3へのアップデートも予告されており、長期間安心して利用できる。

カメラ構成はPOCO X7 Proと同じだが、プロセッサの性能向上で綺麗に撮れる
POCO F7パフォーマンスだけでなく、カメラ性能もアピールしている。メインカメラにはソニー製の「IMX882」という5000万画素、1/2型のイメージセンサーを採用しており、こちらは価格を考えれば標準的。超広角カメラは800万画素。メインカメラなどに比べて劣る点はコスト面の制約を感じる。
この辺りはベースモデルの「REDMI Turbo 4 Pro」と共通であり、中国の4万円台で買えるゲーム機の代替えとなるスマホとして、基本性能よりもカメラ性能が求められていない部分が反映されている。









何枚か撮影したが、カメラ自体は価格を考えれば十分綺麗に撮れる。画角が換算26mmと一般的なスマホよりやや望遠よりの構成となっている。




セールなら4万円台!安くて性能重視ならPOCO F7は今年有力候補のスマホ
このスマートフォンを評価するにあたり、Snapdragon 8s Gen 4の高い性能はもちろん、IP68等級の防水機能を備えるなど使い勝手も確保している。おサイフケータイには対応しないものの、日本でも5万円台という非常に攻めた価格設定としている。POCO F7は発売当初をはじめ、Amazonのセールに合わせて定期的に4万円台で買えることもあり、この価格なら最強クラスのコストパフォーマンスを備える。
また、日本では世界でも数少ないPOCOのスマートフォンがXiaomi Storeの実店舗にて展示、販売が行われている。本来POCOブランドはオンライン専売によって広告費や販促品等の店舗関連コストを抑えることで端末価格を抑えた端末だ。そのような端末を実店舗で展示するというだけでも、日本での力の入れようを感じさせるのだ。

POCO F7は大容量バッテリーと高性能なプロセッサを活かして長時間のゲームなども快適に遊べるスマートフォンだと感じた。
この手の機種はSNS上で「性能重視のコスパハイエンド」を求める声がかねてからあり、わざわざ海外から輸入して利用する方もいる。日本でも潜在需要は少なからず存在しているセグメントの端末だ。興味がある方はぜひチェックしてみてほしい。(記事執筆時点ではAmazonで4万8980円で購入可能)
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