先週発売されたGoogleの最新スマートフォン「Pixel 9 Pro XL」だが、早くも新品が12万円台で取引されるなど、価格が暴落する波乱の展開を迎えている。
発売1週間で13万円を下回る。暴落するPixel 9 Pro XLの新品白ロム価格
Pixel 9 Pro XLの価格が暴落している。大手買取店のじゃんぱらでは、Pixel 9 Pro XLの128GBモデルで12万9800円と、定価の17万7900円よりもかなりお得に購入できる。メルカリなどのフリマアプリ、オークションでも12万円台とかなり安いのだ。


Pixel 9 Pro XLの中古価格が暴落した理由はそもそもの「中古買取価格の安さ」だ。もともとPixelシリーズの直販モデルは、自社ストアで利用できるストアクレジットを付与することでお得に購入できる。
Pixel 9 Pro XLの場合は容量一律5万100円相当のストアクレジットが還元されるため、128GBモデルなら実質12万7000円前後で購入できる。
これに加えて下取りに出す端末があれば、よりお得に購入できる。Pixelの下取りは旧モデルを中心に魅力的な価格をつけるものもあり、機種によっては転売も行われやすい端末だった。
このような事情から、Pixel 9シリーズの買取価格はさほど高くない。Pixel 9 Pro XLの買取相場は未使用品で概ね10万円台後半から11万円台と、定価17万円のスマートフォンの発売1週間後の買取価格とは思えないほど安い。

そしてもう一つ大きな要因が「海外市場」だ。今回のPixel 9シリーズは展開する国と地域が以前よりも拡大しており、より多くの地域で購入できるようになった。つまるところ、以前に比べて海外での「希少性」が薄れており、海外向けに転売される端末の需要が減少しているのだ。
普段なら高価格をつける輸出向けの買取店もPixel 9 Pro XLは新品でも12万円前後と以前ほど高価ではない。高所得層の多い地域向けの輸出を強みとする店舗では「需要の少ない128GBは買い取らない」対応をするなど、ストアクレジット目的で購入、転売された128GBモデルは完全な供給過多になっている。

高価だけど安価に買えるPixel 9 Pro XL
これらの理由からフリマアプリなどでPixel 9 Pro XLが安価に買えるのだ。確かに大手買取店が10万円台、高価な輸出向けでも12万円前後の価格を提示していることを考えれば、それ以上の値段でフリマアプリなどに出品するのは納得だ。
このような傾向は消費者にとってより高性能なスマートフォンを安く買えるので、プラスに考えた方が良さそうだ。Pixelは高価になったことで「ストアクレジットの分を値引きしろ」という意見も良く出るスマホだ。興味のある方はこれを機に、白ロム店でお得に買うのもアリだろう。