7万円で買えるSnapdragon 8 Gen 3搭載タブレット nubia Pad Proレビュー

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 ハイエンドSoC「Snapdragon 8 Gen 3」を採用しながらも7万円台という価格で登場したnubia Pad Pro。普段使いだけでなく、ゲームも快適に動く高性能なAndroidタブレットとして注目を集めている。今回はメーカーさんより実機を提供いただき、実際に使ってみた使用感をレビューする。

目次

10.9型のディスプレイは144Hzリフレッシュレート対応!クアッドスピーカー構成で快適な視聴体験

 nubia Pad Proは金属一体型のボディを採用。表面の質感も価格相応の高級感があり、指紋や汚れも目立ちにくいマット仕上げ。薄さ約 7.3 mm、重量523gに仕上げた筐体は、10型クラスのタブレットとしては比較的スリム・軽量。、片手持ちでもそこまで苦にならない。

本体は金属製のボディを採用。高級感を備える

 ディスプレイサイズはは10.9型、2.8K解像度 (2880 × 1800)と高精細。10億色の色表示、P3広色域に対応する表現力を持つ液晶ディスプレイだ。

 最大 144 Hz のリフレッシュレートに対応し、スクロールやゲーム操作での滑らかさをしっかり実感できる。ゲーミンググレード仕様なのか、タッチサンプリングレートも高めで、ゲームを含めた操作感は快適な仕上がり。

 画面輝度も700ニトと比較的明るいものの、直射日光の当たる屋外での視認性はやや苦しい場面も見られた。液晶パネルゆえに最大輝度がiPad ProをはじめとしたOLEDパネルを採用した機種よりも低く、特に直射日光下では映像の判別性が落ちる。サイズも大きめなので、屋内で使うのがベストだろう。

ディスプレイは10.9型のIPS液晶。画面比率は16:10
明るいディスプレイを採用したnubia Pad Pro ナヴィア嬢もこの表情

 本体の四隅に配置された 4つのスピーカーによって、ステレオ感・立体感のあるサウンドを楽しめる。DTS:X Ultra 対応のため、ゲームや動画での迫力も十分。スピーカーの低域用チャンバー容積も6.4CCと大型で、このタイプとしては迫力ある低域を楽しめる。

 一方で、3.5mmイヤホンジャックは非搭載なので、充電中に使う場合はBluetoothイヤホンなどを使用する必要がある。これはiPadと同じだ。

本体はクアッドスピーカーを採用。最大音量も大きく、複数人での動画視聴でも音量不足は感じない

 指紋認証センサーは赤い電源ボタン部分に統合されており、ロック解除は速いものの、精度はまずまず。顔認証も併用できるため、使い勝手は悪くない。

赤いボタンがアクセント。指紋センサーを備える

Snapdragon 8 Gen 3採用!日本向けでは最強クラスの高性能タブレット

 nubia Pad ProはプロセッサにSnapdragon 8 Gen 3を採用。1世代前のハイエンドプロセッサになるものの、性能はパワフル。このサイズのAndroidタブレットの中ではGalaxy tab S11などに次ぐ高性能モデルだ。

 動画視聴やブラウジングくらいなら余裕の動作。ゲームなどの処理が重たいアプリ、画面分割やフローティングウィンドウ操作などでもストレスを感じにくい。

 実際、原神や崩壊スターレイル、学園アイドルマスターといった3D ゲームや高負荷処理を伴うアクション系タイトルも高画質設定でしっかり動作。挙動の安定性では同社のREDMAGICシリーズには劣るものの、7万円台のタブレット端末としてはかなり高い水準にあると感じた。

プロセッサはSnapdragon 8 Gen 3を採用
原神や崩壊スターレイルといったゲームも快適に遊べる

 冷却設計には銅素材、グラフェン、ヒートパイプ層などをはじめとした6層のレイヤー構成を採用。継続的な高負荷時でも性能低下を抑える設計がなされており、強い負荷をかけても発熱箇所は限定的に抑えている。この辺りはREDMAGICシリーズで培わられた冷却機構のノウハウが生かされているように感じた。

 ただし、背面中央やカメラ周辺部には熱を感じることがあった。長時間利用時にはやや熱さを感じやすいポイントも感じられた。また、nubia Pad ProはREDMAGIC 系にも見られるゲーム補助機能(クロック値固定、表示最適化、フローティング UI など)が豊富に用意されており、ゲームユーザー視点での使い勝手はよい。

REDMAGICシリーズと同じゲーミングメニューを備える

10000mAhオーバーの大容量バッテリーに急速充電が嬉しいnubia Pad Pro

 nubia Pad Proのバッテリー容量は10,100 mAhと大容量。通常利用(ブラウジング、動画視聴、軽いアプリ操作程度)であれば 、1日以上余裕で持つ。バッテリードレインも少なく、スタンバイ性能も比較的良好。

 充電はUSB PD規格の最大66Wに対応しており、1時間程度でフル充電が可能。30 分程度で 0〜60 % 程度まで回復するため、タブレット端末としてはかなり充電速度が速い。給電分離(バイパス充電)機能もそなえているため、充電時の利便性も確保できている。充電器は付属しないものの、汎用規格の充電器で急速充電可能な点はうれしい。

 また、USB端子経由で外部モニタへの出力が可能。こちらは144 Hz出力まで対応可能としており、コントローラーを接続すればゲーム用の母艦としても発揮できそう。

XREAL Oneにも簡単に出力。外部画面出力時のメニューも豊富だ

 nubia Pad Pro は Android 15 ベースのNebra AIOSを搭載。起動・操作は軽快で、遅延やカクつきは感じられない。一方でnubia Z70S Ultraで採用されているNebura AIOS 1.5ではないため、一部AI機能は追加されていない。Google Geminiを使えることをアピールしているため、こちらを便利に使うと良さそうだ。

 ゲーム補助機能やマルチウィンドウ操作、分割画面なども含め、タブレット用途に便利な機能は十分揃っている印象。一方で、Galaxy tabのようなタブウィンドウには制約があり、どちらかと言えば大画面のスマホという印象だ。

画面分割も大画面で見やすい

nubia Pad Proはクセこそあれど「コスパ」に優れたAndroidタブレット

 nubia Pad Pro は、ハードウェア寄りの“性能重視派”ユーザーにとって非常に魅力的なタブレットだと感じた。特にSnapdragon 8 Gen 3プロセッサ、ハイリフレッシュレート対応のディスプレイ、画面の外部出力対応などのを機能を備えており、コストパフォーマンスを重視する方にとって強力な選択肢となりえる。

 一方でいくつかクセがあるのも事実。タブレット向け UI の最適化がされておらず、ナビゲーションバーの配置や拡張メニューの使い勝手が、スマホベースの拡張という印象を受ける。また、長期利用を考えると、OS メジャーアップデートやセキュリティパッチ提供の継続性は気になる点だ。

 それでも価格はグッと抑えた。日本での価格は8GB + 256GB モデルで6万9800円。512GBの上位モデルも8万円台に抑えた。Snapdragon 8 Gen 3を採用した高性能タブレットということを考えると、7万円以下で買える点はコストパフォーマンスが高い。

 ただし、ソフトウェアの細かい使い勝手は競合製品に劣るところはあり、iPadやGalaxy tabが目指すものとは異なる「画面の大きなスマートフォン」というものが適切なジャンル。また将来的なアップデート保証、カメラ性能などではやや妥協が必要な面も感じられる。これらの点を理解した上で、性能重視かつ、ある程度使いこなせる中〜上級ユーザーにオススメのタブレットだと感じた。

 Amazonなどではセールで6万5000円前後で購入できることもあり、nubia Pad Proは知る人と知る高性能なタブレットだ。お手頃価格で高性能なタブレット端末が欲しい方はぜひチェックしてみて欲しい。

商品提供:FastLane Japan株式会社

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