ワイモバ初の“横折り”フラッグシップ「nubia Fold」登場 世界初6500mAh級バッテリー搭載の最安フォルダブル

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 ワイモバイルから、新型折りたたみスマートフォン「nubia Fold」が発表された。製造メーカーはZTE Corporationとなり、同社初の横折タイプのスマホとなる。2025年12月4日に発売する予定だ。

「nubia Fold」は、約8インチの超大画面と携帯性を両立させたデザインが最大の特徴。高性能チップセットや大容量バッテリー、そして多彩なAI機能を搭載しており、新しい体験を提供してくれそうだ。

目次

開いて8型の大画面。主流サイズのスマートフォン

 nubia Foldは、大画面と薄型設計を両立した。画面は開いた状態で8.0型、画面解像度2,480 × 2,200のメインディスプレイ。6.5型、画面解像度2,748 × 1,172のカバーディスプレイを備える。

 どちらも120Hzのリフレッシュレートに対応する。メインディスプレイはLTPS対応としている。

展開時は8型のディスプレイ
折りたたんでも6.5型

 本機は折りたたんだ状態でも約11.1mmという薄型化を達成。Galaxy Z Fold7などの最新世代よりは厚いものの、昨年のトレンド程度の厚みとしている。

 nubia Foldの重さは約249g 。展開時のサイズは約W144×H160xD5.4mm。閉じた状態のサイズは、約W73×H160xD11.1mmとしている。

世界初の6500mAhクラスの大容量バッテリー。Snapdragon 8 Elite採用の高パフォーマンス

 nubia Foldの処理性能を担うチップセットには、驚くべきハイパフォーマンスを提供するQualcomm Snapdragon 8 Elite Mobile Platformを採用。メモリは12GB、ストレージは256GBという構成。

Snapdragon 8 Eliteの折りたたみスマホはOPPO、HONOR、サムスンに次ぐ4社目。かなり高性能だ

 また、6560mAhの大容量バッテリーを搭載。これにより、長時間の動画視聴やゲームも充電切れの心配なく楽しめるとしている。世界中を見渡しても、現時点で折りたたみスマホの中では最も大容量なバッテリーを搭載している。

 折りたたみスマホで6000mAh以上の容量を持つ機種はvivo X Fold5が6000mAhのみでトップを走る。nubia Foldはそれをも上回り、世界初の6500mAhクラスのバッテリーを持つ折りたたみスマホとなっている。

 このほか、55Wの急速充電(USB-PPS)に対応しており、高速で本体を充電できる。電池残量ゼロの状態からフル充電までの目安は約70分(指定のACアダプタ利用時) としている。

6500mAhクラスのバッテリーは競合他社よりも10%ほど大容量だ

トリプルアウトカメラを採用!コストカット感も見られる構成

 nubia Foldでは高画質なトリプルアウトカメラを搭載し、静止画も動画も自由自在に美しい撮影が可能とした。リアカメラの性能はメインカメラが5000万画素、超広角カメラが5000万画素、マクロカメラが500万画素という構成。

 望遠カメラを備えない代わりに、マクロカメラを採用していることからこの辺りはコストカットしたことが見受けられる。

 フロントカメラについては、両面のディスプレイともにそれぞれ約2,000万画素。

マクロカメラを含めた3眼構成

 nubia Foldでは豊富なカメラモードを備えており、様々な撮影シーンに対応するモードが搭載されているとした。例えば、ミルキーウェイナイト、星空モードなどを備える。

 その他、マクロ、タイムラプス、スローモーション、パノラマなども利用可能できる。

マルチタスク、AI、そしてREDMAGICゆずりのゲーミング機能も

 nubia Foldは大画面を活かした生産性の向上や、AIによるコミュニケーションサポートが充実している。

 開いた約8インチの画面を利用して、複数アプリを同時に起動したり、2つに画面を分けて利用可能とした。Google Pixel Foldなどに準拠した挙動と思われる。

 これにより撮影しながら写真を確認 、ビデオ会議しながら資料を確認 、ブラウザでお店を調べながら地図を確認といった使い方ができる。

 日常のコミュニケーションをスムーズにするAI機能が多数搭載される。例えば話に出られない時にテキストで応答ができ、会話内容はチャット形式で表示され、AI音声がメッセージを相手に発信してアシストする「AI音声アシスト機能」を備える。

 また、通話翻訳に加え、AI同時通訳: 会議の内容を翻訳・記録し、要約が可能で、オフラインや多言語の会議などに役立ちます

 このほか、ゲームスペースという機能を備える。これはプレイ時間の確認やアシスタント設定が可能で、勝率をあげるための機能としている。REDMAGICシリーズに採用されたものと思われる。

REDMAGICシリーズにも採用されるゲーミングモードが搭載される

 生体認証としては、指紋認証と顔認証の両方に対応。指紋センサーは電源ボタンに配置されている。このほか、IPX4 / IP5Xの防水、防塵に対応。おサイフケータイにも対応する。

最安フォルダブルだが、Y!mobileの購買層とマッチするか

 nubia Foldは、約8型のフレキシブルディスプレイによる強力なマルチタスク性能と、Snapdragon 8 Eliteによる高い処理能力 を兼ね備えた、Y!mobileのフラッグシップモデルとなりそうだ。

 nubia Foldの価格は17万8560円、ワイモバイルでは新規契約、のりかえで2万1600円割引が効くので、15万6960円で購入可能。

 さらに、新トクするサポート(A)を利用し、2年後にキャリアへ返却すると実質負担額は6万7680円になるとした。

 また、メーカーのキャンペーンでPayPav還元も実施。最大4万5000円相当の還元と、純正ケースを付属するとした。

PayPayキャンペーンも行う

 nubia Foldは定価が17万8560円と、同等スペックのスマホの中では世界最安値となる。コスパという面では優れるものの、ギーク向け感は否めない(それまではOPPO Find N5の中国版が8999元(18万5000円〜)から)

 加えて、販売チャネルがワイモバイルという点もミスマッチ感がある。nubia Foldは確かに安いものの、ワイモバイルの利用者層は「お得にスマホを使いたい層」が圧倒的。どちらかと言えばこのスマホに釣られて契約する新規、のりかえ層を狙った機種と思われる。

 それでも6500mAhの大容量バッテリー、Galaxy Z Fold7クラスの高い性能を持つ折りたたみスマホという点はかなり衝撃的だ。

日本でのライバルはGalaxy Z Fold7となるが、こちらとは薄型軽量のGalaxy、低コストかつ大容量バッテリーのnubiaという形で差別化もできる。

 AI機能の充実も目覚ましく、ビジネスやエンタメ、そして日常のコミュニケーションを強力にアシストしてくれる一台として、発売が非常に楽しみな機種だ。

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