日本でも正式発売されたNothingのミッドレンジスマートフォン「Nothing Phone (3a) Lite」が話題だ。基本的なところをしっかり押さえながら、楽天モバイルでは「一括3万2800円」という破格で販売されている。今回は実機を利用できる機会があったのでレビューしてみよう。
安くてもカッコいいミッドレンジスマホ Nothong Phone (3a)Liteをチェック
Nothing Phone (3a) LiteはNothingらしいデザインを携え、必要十分なスペックを備えたスマートフォンだ。グローバル向けに発売されている機種となっており、日本向けに各種最適化が行われている。スペックは以下の通り
SoC:MediaTek Dimensity 7300 Pro 5G
メモリ:8GB
ストレージ:128GB
画面:6.77型 FHD+解像度
120Hz対応 AMOLEDパネル
カメラ
標準:5000万画素
超広角:800万画素
マクロ:200万画素
バッテリー:5000mAh
FeliCa対応
画面内指紋認証
microSDカード対応
OS:Android 15 Nothing OS 3.5
価格:約4万2800円〜(直販ストア)
Nothing Phone (3a) Liteの最大の特徴は特徴的なデザイン。メカメカしさを出しながらもシースルーボディで美しい筐体と言う言葉がピッタリだ。日本では3色展開されるが、今回は「ブラック」をチョイスした。
日本限定のレッドも良いが、ブラックも安っぽさを感じさせない質感の良さが魅力だ。バックパネルに硬質ガラスを採用するなど、廉価モデルでもハイエンド機に負けない高い質感を備える。



さて、Nothing Phoneと言えば背面のLEDライトを用いた「Glyphインターフェース」の存在。ただ光るだけのLEDではなく、タイマーやアラームなどのいくつかの機能に割り当てできる。

外観はもちろん、中身もしっかりカスタマイズされている。Nothing Phoneでは「Nothing UI」というカスタムUIが採用されている。モノトーンに統一されたアイコンやウィジェット。機械的なフォントである「Nothing Fonto」などの独自要素もしっかり備えている。
特徴的な機能は「Essential Space」というもので、専用ボタンを押すと画面の内容を読み取り、必要な情報をひとまとめにできる。とりあえず読み取って後でAIに要約ということも可能。外観のみならず、中身もおしゃれなスマートフォンだ
外観だけじゃない。Nothing Phone (3a) Liteは同クラスの中では高い性能を持つ実力派スマホ
ここまで外観をチェックしてきたが、ここからはスマートフォンとしても見ていきたい。Nothing Phone (3a) Liteは廉価でも画面性能が比較的高い点もプラスだ。
ディスプレイは6.77型のFHD+解像度のAMOLED。3万円のスマートフォンとしては120Hzのリフレッシュレートに対応する点、ピーク画面輝度が3000ニト明るい点が嬉しい。エッジ等ないフラットパネルを採用し、ベゼルの幅も上下左右概ね均等。廉価でもデザインを売りにするスマホなだけはある。


Nothing Phone (3a) Liteは価格の割に高性能な点も嬉しい。プロセッサにはMediaTekのDimensity 7300 Proを採用。ミッドレンジ向けのSoCではあるが、競合するクアルコムの製品にも引けを取らない。
もちろん、ミッドレンジなので、どうしてもハイエンドスマートフォンと比較すると性能は劣る。ブラウジングやSNS閲覧ではさほど感じないが、ゲームでは顕著に表れた。
だいたい4〜5年ほど前のハイエンドスマホくらいの性能なので、シーンによっては動作が厳しいものもある。あくまで「同じ価格帯の機種の中」でパフォーマンスが高いと評価したい。


Nothing Phone (3a) Liteはカメラ性能もアピールしている。メインカメラには5000万画素と、この価格帯では性能が高い。2倍望遠はロスレスで撮影できるため劣化も抑えられている。
超広角カメラは800万画素、200万画素のマクロカメラを備える。このあたりは価格を抑えた部分が見受けられる。







写りとしては価格帯を考えれば悪くない。チップセットがDimensityの廉価機種はチューニングが甘い機種も見受けられるが、Nothing Phone (3a) Liteでは感じられなかった。




価格の割にきれいに撮れるカメラを備えているが、光学式手振れ補正を備えない点もあってか、動画撮影時は手ブレしやすいように感じた。
バッテリーは5000mAh。ミッドレンジのプロセッサとの組み合わせなだけあって電池持ちは比較的良い。SNSを1時間、動画視聴を3時間、位置情報を利用するゲームを1時間遊んだ際の電池残量は48%と好印象。日常使いなら丸一日持ちそうな印象だ。
また、33Wの急速充電にも対応しており、PPS対応の充電器で利用できる。一方でワイヤレス充電には対応しない。
防水防塵性能はIPX4・IP5X。水没などの場面でなければおおむね対応できる。これ以外には1mの高さからバックパネルに500gの鉄球を落下させる試験、折り曲げ試験といった独自の耐久試験を行っており、日常でもある程度安心して利用できる。
ソフトウェアアップデートは3回のOSアップデートと4年のセキュリティパッチの提供としている。廉価端末としては十分すぎるサポート期間だ。
楽天モバイルでは3万2800円という競合では最強クラスの高コスパスマホ
今回のこのスマートフォンを評価するにあたり、日本向けに非常に攻めたものを出したと思っている。 Nothing Phone (3a) Liteの価格は税込4万2800円からと攻めたライン。FeliCaやeSIMを載せて展開した日本版の価格設定は攻めている。
付属品でTPUケースと画面保護フィルム(貼り付け済み)が同梱されることもあり、買ってからすぐ使えることもうれしい。
惜しい点としてはカメラに光学式手振れ補正がないこと、ストレージ容量が128GBのみなこと、モノラルスピーカーという点。同社が展開するCMF Phone 2 Proと価格差があまりない点も悩ましいところだ。
今回、この機種が注目されている理由として、楽天モバイルが3万2800円の設定で取り扱っていることだ。正直この価格帯で右に並ぶ スマートフォンはほぼない。上記の惜しい点こそあるものの、それを帳消しにできるだけの価格設定には驚く。
その上で、特徴的なデザインやGlyphインターフェースといった他社との差別化要素もしっかり備えており、廉価でも所有感を満たしてくれる。かっこよくて「人と違うモノ」が欲しい。それでも使い勝手の良さは諦められない。そんな方にはオススメだ。

Nothing Phone (3a) Liteは今期のミッドレンジスマートフォンのトップバッターの一角ながら、市場には大きな存在感を残した機種だと感じる。カッコいいデザインはもちろん、充実の機能と性能、手に取りやすい価格と販路が綺麗に揃っているのだ。
派手なアクションの多い3Dゲームをプレイしなければ満足度は高い。他メーカーにも引けを取らない長期アップデートも魅力だ。廉価でもそこそこのスペックを備えるカッコいいスマホに興味がある方はチェックしてみて欲しい。


