先週発売されたGoogleの最新スマートフォン「Pixel 10 Pro 」だが、早くも新品が13〜14万円台で取引されるなど、価格が暴落する波乱の展開を迎えている。
中古販売店の未使用品は14万円台から。メルカリでは13万円と安く買えるPixel 10 Pro
大手買取店のじゃんぱらでは、Pixel 10 Proの256GBモデルが新品で14万5980円と、定価の17万4900円よりもかなりお得に購入できる。メルカリなどのフリマアプリ、オークションでも13〜14万円台で購入できるため、公式ストアと比較するとかなり安いのだ。


Pixel 10 Proの中古価格が暴落した理由はそもそもの「中古買取価格の安さ」だ。もともとPixelシリーズの直販モデルは、自社ストアで利用できるストアクレジットを付与することでお得に購入できる。
Pixel 10 Pro の場合は容量一律3万8000円相当のストアポイントが還元されるため、256GBモデルなら実質13万7000円ほどで購入できる。
これに加えて、Google Play Pointsのステータス割引クーポンの適用。さらに下取りに出す端末があれば、よりお得に購入できる。Pixelの下取りは旧モデルを中心に魅力的な価格をつけるものもあり、機種によっては転売も行われやすい端末だった。
このような事情から、Pixel 10シリーズの買取価格はさほど高くない。Pixel 10 Proの買取相場は未使用品で概ね11万円台後半から12万円台と、定価17万円のスマートフォンの発売1週間後の買取価格とは思えないほど安い。
ちなみにストアポイントの付与額が高額なこともあって、実質的な負担額がPixel 10 Proと同じになるPixel 10 XLは差額が2万円あるが、買取価格は5000円程度の差となっている。


そしてもう一つ大きな要因が「海外市場」だ。今回のPixel 10シリーズも展開する国と地域が以前よりも拡大しており、より多くの地域で購入できるようになった。つまるところ、以前に比べて海外での「希少性」が薄れており、海外向けに転売される端末の需要が減少しているのだ。
普段なら高価格をつける輸出向けの買取店もPixel 10 Proは新品でも12万円前後と以前ほど高価ではない。

これらの理由からフリマアプリなどでPixel 10 Proが安価に買えるのだ。確かに大手買取店が11万円台の価格を提示していることを考えれば、それ以上の値段でフリマアプリなどに出品するのは納得だ。
このような傾向は消費者にとってより高性能なスマートフォンを安く買えるので、プラスに考えた方が良さそうだ。
一方で、今回のPixel 10シリーズはプロセッサを刷新したことに伴い、特にゲームパフォーマンスが大きく落ち込んでいることが判明している。
原神や崩壊スターレイルといった重量級コンテンツはさておき、ポケモンGOといったさほど重くないタイトルでも動作が緩慢になる。検討する際には注意すべき項目だ。
Pixelは高価になったことで「ストアクレジットの分を値引きしろ」という意見も良く出るスマホ。興味のある方はこれを機に、白ロム店でお得に買うのもアリだろう。

