「買えない前提」だった。三つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」韓国現地での入手までの記録

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 サムスンが送り出した次世代折りたたみスマートフォン「Galaxy Z TriFold」は、3枚のディスプレイを折り畳む“三つ折り”構造を採用した意欲作だ。

 筆者はそんな今年最注目のスマホを入手したわけだが、1人の力では手に入れることはできなかった。そんな購入レポートを残したい。

目次

事前情報では「簡単に買えない前提」で考えるべきと言われたGalaxy Z TriFold

 Galaxy Z TriFoldはサムスン初の三つ折りスマホとして注目を集めた一方、事前に出回っていた情報はかなり厳しいものだった。購入可能店舗は韓国国内で約20店舗のみ、予約や取り置きはなしの「完全な先着順購入」という状態。

 事前予想は品薄になったGalaxy Z Fold Special Editionと同等クラスを想定。この店頭在庫は多く見積もっても30台以下と極少量。

 オンライン販売もおこなわれたが、こちらも枠は少なく、韓国のサムスンアカウントが必須なので難度はかなり高め。

 また、韓国向けでGalaxy Z Fold Special Editionを保有するユーザー向けに1時間の優先注文権(通常より早い時間に先行して予約できる)が与えられてたようで、現地のマニアの間では高額ながら「恐らく1分持たない」と言われた。発売前から激戦必至の雰囲気が漂っていた。

 さらにサムスン初の三つ折りスマホということもあり、国内、海外向け転売目的をとする業者の動きも活発だった。海外では定価の倍以上での取引例も報告されている。

サムスンの新型スマホ「Galaxy Z TriFold」韓国向けは359万0400ウォン(約38万円)

絶望からの光。発売初日で全滅…かと思ったら吉報が

 Galaxy Z TriFoldの韓国向け発売日は12月12日の金曜日。筆者の渡航は翌日の予定だったため、事前情報通りならこの時点で入手はほぼ絶望的だった。

 実際、発売前日からストア前には十数人単位の行列ができていた。現地のマニアや転売ヤーだけでなく外国人も何人かおり、その中には氷点下になる夜間のソウルで10時間以上並んだ日本人も複数いた。

 発売当日は各店15〜30台ほどで整理券が打ち止めとなったようで、店舗数の多いソウル・京畿道エリアは初日で在庫消滅。釜山や光州エリアも入荷数がかなり少ない状態だったという。

 また、オンラインストアの購入についても、10時の発売から予想通り1分足らずで予定数の販売を終了したとのこと。

 かつてのiPhone争奪戦と同じレベルの激戦っぷりに、筆者は半ば諦めかけていたところだった。頼みの綱は地方店舗での購入…もしくは代行を依頼した韓国在住のフォロワーさんの結果を待つしかなかった。

 そんな中でフォロワーさんから「オンライン決済に成功した」と連絡が入る。状況は一変した。

メッセージ内容に歓喜したのだった

Galaxy Z TriFoldを現地受け取りした喜びと感想。持つべきものは現地の友人

 予定通り渡航後、無事にGalaxy Z TriFoldを現地で受け取り。ここまで来てようやく「本当に買えた」という実感が湧いた。

 三つ折りスマホは価格以上に、出荷台数も少なく、早い段階で入手するには現状ハードルそのものが高いプロダクトだと感じた。だが、その過程すらも含めて体験になるのが、サムスン初の三つ折りスマホの特別さなのだろう。

Samsung 江南にて集合。気温も0℃くらいと寒く、まさにお外サムスン震LGだった
現地で受け取ったGalaxy Z TriFold
韓国料理もいただき、数十分のプチ観光も楽しんだ

 フォロワーさんにオススメしてもらった美味しい韓国料理も堪能しつつ、改めて思った。持つべきものは行動力、現地の友人とガジェット仲間。

 現地民に助けられ、日本のフォロワーさんに助けられ、本当に感謝の気持ちで溢れたGalaxy Z TriFoldの購入記録だった。

 なお、本機種は海外購入、開通してから日本国内に持ち込んでいるため、電波法4条の2並びに電波法103条の7のもと、日本では条件付きで携帯電話として合法的に利用できる。今後もレビューなどをお届けしたい。

PS:他媒体でもGalaxy Z TriFoldについては寄稿可能です。興味のある方はお問い合わせフォーム、もしくはSNSのDMからお気軽にご相談ください。

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