iPhoneもUSB Type-C端子となったことで、PCなどで利用できる豊富な周辺機器にも再度注目が集まっている。特にiPhoneでProRes撮影を行う際に便利なポータブルSSDはSNSなどでも注目を集めた。
今回はDOCKCACEさまより、最新のSSDケースことDOCKCACE Pocketを提供いただいたのでレビューしたい。


本体にはストラップ、ドライバー(SSD換装用工具)、接続ケーブルが同梱される


本体は手のひらサイズのコンパクトボディだ。
本体裏面はSSD冷却用のヒートシンクを備える

SSDの情報を表示するモニターが搭載されている
スマートフォンと接続しても比較的コンパクト。iPhone 15 Proにも直接接続できる
一般に「記憶領域」であるストレージはある程度のものになれば伝送レートも頭打ちになるため、他社との差別化が難しい部分。DOCKCACE Pocketでは読取り・書込み速度は最高1,000MB/秒という性能を持ちながら、モニターによるステータス表示、SSDの換装可能な点が売りの製品となる。
DOCKCACE Pocketのデザインは無骨なデザインだが、正面に各種ステータスを表示できる画面が備わっている。接続したSSDの情報や伝送速度、空き容量などを表示できるので便利だ。

また、電源喪失時の安全装置として、コンデンサを使用した「Power Loss Protection(電源保護、PLP)」に対応。不意にストレージを取り外した場合など、データ保護のために電源を喪失しない保護機能を備えている。
これ以外にも「Read Only Mode」という読み取り専用モードでの接続も可能だ。重要なデータを誤って削除または変更できないようにするため、第三者にストレージ内のデータを共有する際に便利だ。
コンパクトなためノートパソコンはもちろん、スマートフォンやUMPCと組み合わせても使いやすい。ストラップホールも備えており、SSDというよりは何かのアクセサリーのような佇まいだ。

実際に筆者もPCに繋いで利用している。USB-C端子1本で簡単接続、高速転送できる点は非常にありがたい。特にプラグアウト時のストレージ保護機能は重宝しており、スマートフォンなどでは急にマウントが解除される場合がある。
これは電池が少なくなると接続機器への電源供給を抑える機種があるからだ。そのような機種と接続していても、データ保護の観点で安心して利用できるのだ。
本製品はストレージケースということで、対応するM.2 2230のSSDは別途購入が必要だ。容量は最大で2TBまで対応する。以前に比べれば価格も安価になり、512GB程度の構成であれば本ケースと合わせて1万円前後で構築することもできる。
もちろん、SSDのマウントケースであれば、この機種よりも安いものは多く存在する。その中でも、DOCKCACE Pocketはディスプレイによる情報の可視化と電源喪失時の保護機能が大きなアピールポイントだ。
DOCKCACE PocketはAmazonにて6499円で販売されている。iPhoneなどをはじめ多くの機種で外付けストレージを使いたい方は、安心の保護機能やディスプレイ搭載で視覚的に分かりやすいDOCKCACE Pocketチェックしてみてほしい。