新型イメージセンサーとスペクトルカメラによる自然な色再現、最新のDimensity 9500、そして7000mAhを超える大容量バッテリー。OPPOの最新フラッグシップ「OPPO Find X9」は、スペックだけを見ても「全部入り」と言いたくなる1台だ。
とりわけ注目したいのはカメラ性能。従来モデルからデザインを一新しつつ、スペクトルカメラを新たに搭載することで、色表現の方向性を明確に変えてきた。さらにFeliCa対応やauでの取り扱いなど、日本市場への本気度も感じられる構成となっている。今回はそんなOPPO Find X9の実力を確かめていこう。
デザイン刷新で一気に印象が変わったOPPO Find X9
カメラ特化のスマートフォンの進化は留まるところを知らない。2025年も終わる前に各社カメラ性能を重視したハイエンドスマホを展開してきた。今回はOPPOがおくるハイエンド「OPPO Find X9」。ざっとスペックを書くとこんなところだ
SoC:MediaTek Dimensity 9500
メモリ:16GB
ストレージ:512GB
画面:6.6型 2760×1256
カメラ
標準:5000万画素 f1.6 1/1.4型センサー
超広角:5000万画素 f2.0
望遠:5000万画素 f2.6
フロント:3200万画素
バッテリー:7025mA/h
80W充電 無接点充電対応
OS:ColorOS 16(Android 16)


Find X9シリーズは円形カメラではなく、iPhoneなどと同じような配置。カメラを大きく主張しないデザインでフルモデルチェンジを図った.。

OPPO Find X9の高いカメラ性能に注目 スペクトルカメラ搭載で「色の自然さ」が進化。寄れないテレマクロは惜しいが望遠画質は優秀
OPPO Find X9はメインカメラに1/1.4型の大型センサーを採用。このほかに15mm相当の超広角カメラ、70mm相当の望遠カメラを備える3眼構成。望遠カメラはペリスコープ方式を採用。W型プリズムを採用することで、従来よりも望遠ユニットの薄型化に成功した。

今作ではこれらのカメラとは別に、スペクトルカメラを備えている。スペクトルカメラは色波長を捉えることに特化しており、この情報を組み合わせることで、従来よりも自然な色を表現できるようになった。加えてFind X9シリーズのカメラチューニングは、スウェーデンのハッセルブラッドが監修している。これにOPPOのLUMOイメージングが合わさり、従来よりも富んだ表現を可能にした。
OPPO Find X9での作例は以下のようになる。デフォルトのクォーターマークに画角が表示されるのでそちらを参考にしてほしい。
OPPO Find X9では比較的自然な色調、質感の絵が出る印象だ。一般的な彩度を盛って鮮やかさを演出するGalaxyなどとは異なり、かといって過度に「カメラ」を意識したチューニングとは異なる印象。ナチュラルな雰囲気を求める方にはマッチするようなチューニングだ。





メインカメラは大型センサーを採用しているだけあって、ボケの表現などが豊かな印象。ライティングの難しい場面で自然な色を表現できる点はスペクトルカメラのおかげだ。そのような意味では料理の写真を撮るのに向いていると感じた。
OPPO Find X9の3倍望遠カメラは遠くのものもきれいに描写できる。この辺りはペリスコープ式の望遠を機構を備える点が大きい。一方で「Pro」と大きく差別化されているのもこの部分で、上位モデルと比較するとディティール表現などで劣る。それでも高い性能を見せつけている。




その一方で、最短撮影距離が60cmに迫ることでテレマクロ撮影ができない(寄れない)構成となっている。この点はXiaomi 15T Proのほうが優秀であり、テレマクロ撮影に関しては使い勝手は良いとは言えない。

超広角カメラは並程度。プロセッサのISP性能が高いおかげで描写時代は優秀で、ダイナミックに切り取れる。


全般的に夜景もきれいに撮影できる。かつてのDimensityプロセッサ搭載機で見られた塗り絵感、HDRの弱さはかなり改善されており、チューニングがうまくなったと感じさせられる。
どのようなシチュエーションでも手持ちでサクサク撮影できる点はこの機種のポイント。シャッターボタンを備え三脚検知モードも備え、ある程度長時間の露光も可能になっている。望遠カメラでも大型センサーを採用していることで、これらのレンズでも夜景が綺麗に撮影できる機種となっている。
OPPO Find X9は綺麗に撮れる広角カメラ、望遠カメラを備えることで、スマートフォンの撮影体験をより良いものにした。スペクトルカメラを用いてミスショットの少ない使い勝手の良さに注力することで、同じくカメラ性能をアピールしているXiaomi 15T Proとは明確に差別化を図っていることがわかる。
Dimensity 9500と16GBメモリで動作は常に快適。7000mAh超バッテリーは日常使いで圧倒的な安心感
OPPO Find X9に関してはカメラ性能に注目が行きがちだが、ディスプレイ性能なども高い仕上がり。ディスプレイは6.6型とやや小さい点がポイント。AMOLEDパネルを搭載し、画面解像度は1.5K。画面輝度は全白時で1800ニトと高く、屋外での視認性も向上した。3840HzのPWM調光にも対応し、ちらつきも抑えられている。

プロセッサはDimensity 9500を採用。3nm世代最新のプロセッサであり、クアルコムのSnapdragon 8 Elite Gen 5と競合する。搭載メモリは16GBと必要十分。 冷却性能も大容積の冷却機構を搭載しており、プロセッサーとの組み合わせもあってか、長時間のゲームも問題なく遊ぶことができた。
ストレージもUFS4.1規格の高速なものが採用されている。省電力ながら高速の伝送が可能になっており、仮想メモリ等を利用してもパフォーマンスの低下を抑えられていると言う。

さて、OPPO Find X9を使ってみると、ハイエンド機というのもあって動作にストレスは感じない。Dimensity 9500はかなり優秀なチップセットなのか、ゲームなどでの発熱も抑えられているように感じた。普段使いではまず困ることのない高い パフォーマンスを持ち合わせている。

バッテリー容量は7025mAhと日本で販売されているスマホの中でもトップクラスの大容量。6.6型クラスのサイズ感もあって、Find X9の7000mAh級の大容量バッテリーは差別化要素にもなっている。カメラを多用する場面、長時間のゲームなどで遊んでも1日以上余裕をもって使うことができた。
加えて、80Wの高速充電にも対応。ワイヤレス充電のほか、端末から無接点充電可能なリバースチャージにも対応。単純に容量が増えたため、バッテリー持ちも競合機種比較で大きく向上している。また、専用規格の充電器は同梱される親切仕様。専用以外でも55WのUSB PPS規格にも対応しており、サードパーティ製の充電器でも扱いやすくなっている。
ソフトウェアはColorOS 16を採用。アクションボタンではマナーモードのほか、AI機能のトリガーと来ても利用できる。例えば、気になった場面でボタンを押したらBreeno Memoryに保存、要約してくれる。記憶の補助装置として使える点ではNothingのEssential Spaceに近く、おすすめの機能だ。


OPPOフラグシップ初のFeliCa載せ。Find X9は日本市場にも本気の1台
OPPO Find X9 Proのカメラに関して、前作のFind X8世代からハードウェアスペック周りを強化した「撮影体験が楽しいカメラスマホ」と評価したい。簡単にキレイに撮れるカメラはもちろん、基本性能の高いハードウェアでマニュアルモードの追い込みなどにも応えられる点は大きな利点だ。
もちろん、Dimensity 9500による高い性能を持ち合わせ、7025mAhの大容量バッテリーといった要素で快適に使える点もポイント。長期間のアップデートが行われることも公表されており、長く使っていける端末となることは間違いないようだ。
卓越したパフォーマンス、フラグシップ級の撮影体験、大容量バッテリーといった要素は満足度が高い。その一方で、上位機種を知っている身としては、カメラ性能で差をあけられていることは惜しい。Proの魅力的なカメラ性能と、無印のハンドリングの良さが選べるとよかった。
また、Dimensity 9500が新しすぎてアプリ側が対応しないことによる最適化不足もあり、フルで性能を発揮できるにはもう少し時間がかかりそうな印象もあった。

さて、日本向けのOPPO Find X9は4年ぶりのKDDIでの取り扱い、シリーズ初のFeliCaに対応する点が大きなニュース。特にFeliCa対応は一般層向けのアプローチとしても好感触で、勧めやすい商品となっている。大容量バッテリー、最新プロセッサによる高いパフォーマンス、ハッセルブラッドチューニングのカメラは他社スマホとも差別化できる要素と思う。
価格は直販向けで14万9800円、KDDI向けは13万4800円と実はauで購入した方がお得な設定となっている。初回購入者にはセルフィースティックやアラミドケースなどの特典も用意された。
他社の商品とも真っ向勝負できるレベルにまでカメラ性能が進化したOPPO Find X9 Pro。カメラ性能の高いスマートフォンを選ぶ際には、選択肢の一つに加えてみてはいかがだろうか。
商品貸出:オウガジャパン株式会社



