こんにちは。これまで使ったスマホは300台以上。生まれはギリギリZ世代のライター はやぽんです。今回はvivoの最新スマートフォンとなるiQOO 15となるが、最新のvivoのゲーミング機能を全面で楽しめる機種のレビューしていこう。
ゲーミング性能が売りのiQOO最新フラグシップ iQOO 15
vivoにはXシリーズというカメラ性能を重視した機種に加え、ゲーミングパフォーマンスをアピールする「iQOO」というシリーズがある。
元々は「カジュアルゲーミング」を意識した普段使いでも利用できるゲーミングよりのスマートフォンで、XiaomiのRedmi(POCO)やrealmeといったブランドの製品に対抗する形の商品展開。価格も競合と比較して廉価な点も特徴だ。
近年では競合もプレミアム化が進んだことで、iQOOシリーズも高性能重視の「ナンバリングシリーズ」と、コストパフォーマンス重視の「Neoシリーズ」「Zシリーズ」に分かれた。特に今年発売のiQOO 15は前者にあたり、他社のハイエンドスマホ並みのスペックに仕上がった。詳細は以下の通り。
SoC:Qualcomm Snapdragon 8 Elite Gen 5
メモリ:12/16GB
ストレージ:256/512GB/1TB
画面:6.85型 WQHD+解像度
144Hz対応 AMOLEDパネル
カメラ
標準:5000万画素 f1.75
超広角:5000万画素 f2.0
3倍望遠:5000万画素 f2.5
フロント:3200万画素
vivo eSports チップQ3搭載
バッテリー:7000mAh
100W充電対応、40Wワイヤレス充電
Android 16/Origin OS 6
本体デザインはここ最近のiQOOシリーズらしく、スポーツカーを意識したような凹凸のない流れるようなボディが特徴だ。P69の防水に対応しており、普段使いも安心して利用できる。



ゲーミング重視ながら意外にもカメラ性能は優秀なiQOO 15
かつてのiQOO 12 Proのようなカメラ性能重視の機種ではないものの、カメラ性能は比較的高いiQOO 15。カメラハードウェアはざっくりと以下のようになる。
超広角:5000万画素 f2.0
メイン:5000万画素 f1.88 1/1.56型センサー
3倍望遠:5000万画素(最大100倍ズーム) f2.65
ハイエンドスマホで求められる各種パーツの採用に加え、メインカメラと望遠カメラには光学式手振れ補正も備えるなど、一般的なハイエンドスマートフォンと大差ない仕上がりだ。







iQOO 15で撮影すると、全体的に明暗差のある場所でも白飛びが少なく、HDR 補正が強烈に効いていることが分かる。良し悪しについては読者の好みに任せるが、ゲーミングパフォーマンスを重視するラインの機種としては十分すぎるクオリティだ。
その一方で「カメラ特化」のX200 Ultraと比較すると明確な差がある。これはカメラハードウェア、レンズ構成、V3+チップの存在と言った部分が大きく、同じ社内でもしっかりと差別化されている。Xperiaのような感覚で撮影できる「ZEISSナチュラルカラー」は採用されていない。
あくまでカメラ性能重視のXシリーズ、ゲーム性能やコストパフォーマンス重視のiQOOシリーズという立ち位置だ
望遠カメラは73mm相当の3倍望遠となった。5000万画素のセンサーを採用し、10倍までのズーム性能は大きく向上した。こちらのカメラでは最短撮影距離を30cmとしたことで、テレマクロ撮影も可能になった。


高性能なSnapdragon 8 Elite Gen 5と独自チップ Q3採用。レイトレーシングで原神も遊べるスマートフォン
iQOO 15ではプロセッサーにSnapdragon 8 Elite Gen 5を搭載。2025年における標準とも言えるハイエンドチップセットを搭載しており、同社では実質的なローンチデバイスの立ち位置だ。単純な処理性能に限らずAI処理性能やISP性能をはじめとした画像認識、画像処理部分の性能も向上している。
メモリは12または16GBと必要十分ながら、最大で16GBの仮想メモリにも対応している。仮想メモリ込で合計32GBというパソコン並のメモリ構成にもできる
高性能なゆえに発熱が気になるところだが、iQOO 15では冷却機構が改善され、大型の面積をもつVC(ベイパーチャンバー)が採用されている。このおかげもあって「本体やフレームが極度に熱くなる」ということは少なくなっている。発熱しても本体の背面がジワジワと暖かくなる程度だ。
もちろん、iQOOらしいゲーミングモードも備える。「MONSTERモード」が最も高いパフォーマンスを発揮できる。Geekbench 6ではマルチコアで1万点オーバーのスコアを記録した。

これだけの性能があれば、原神や崩壊スターレイルなどはもちろん動かせる。日本向けでは最高画質を60fpsで動かす推奨環境がSnapdragon 8 Eliteクラスという超絶重たいリズムゲーム「アイドルマスターシャイニーカラーズ SONG for PRISM」はもちろん、「学園アイドルマスター」も安定して快適に動かせる。



また、iQOO 15では「vivo eSports チップQ3」という独自チップを採用し、対応コンテンツでは1.5K解像度へのアップスケーリングや120fpsの描写フレーム補完といった機能も備える。
iQOO15では一部コンテンツでレイトレーシング処理にも対応。Q3チップを使った独自のものであるが、影のある場面で効果は実感できる。なお、前述のアップスケーリング、フレーム補完とレイトレーシング処理の併用はできない。




日本向けで確認できたものとして、原神が120fpsのフレーム補完、アップスケーリングが利用できる。動作が効いていると目に見えて挙動が滑らかになるので、これに慣れると他のスマホが使えなくなりそうな勢いだ。
またフレーム補完は60fpsをキープさせるよりも効率よく安定して高速描画を行うことができる。これは発熱や消費電力の観点からも優位で、今後はこのような処理が主流となるのではないかと考える。
サムスン製最新M14 AMOLEDパネルを搭載。画面性能の強化と同時に低消費電力にも優れる進化
iQOO15のディスプレイは6.85型。サムスン製のM14と呼ばれる発光材料を用いたAMOLEDを採用しており、画面解像度は2K+とハイエンドスマホらしいものになっている。
このスマホの最も大きなアピールポイントはこの部分であり、このM14というものがサムスンの中でもGalaxy Sシリーズなどに採用される超高品質かつ、最新世代のもの。
加えて偏光板レス仕様としたことで、発光効率(低消費電力性能)も大きく向上させている。これは折りたたみスマートフォンではよく使われる技術だが、一般的なスマホでは高コストゆえにあまり例がない仕様だ。

画面輝度はピーク時で6000ニト、全白輝度2600ニトとかなり明るいものとなっており、屋外でも高い視認性を確保している。同世代のスマートフォンと比較しても画面輝度や色表現能力に優れており、ディスプレイ性能に関しては今年トップとの呼び声も高い。
実際、競合機種と比較しても明るさだけでなく、低輝度での安定性(画面の明るさを落としても画面のにじみがない)、ちらつきの少なさにも優れている。

サウンド関連ではステレオスピーカーを採用。Hi-Fi Audioをアピールし、ゲーミング用途も意識したチューニングとなっている。Xシリーズと比較してもかなり音は良い印象だ。
バッテリーは7000mAhと大容量。1600回の充電サイクル を行っても80%以上容量を保証するとしている。100Wの急速充電にも対応し、40Wのワイヤレス充電にも対応する。
また、汎用規格のUSB-PPS 55Wでの充電も可能であり、この点では日本でも使いやすくなっている。
電池持ちについては、大容量バッテリーとサムスン製の新世代ディスプレイの恩恵が大きいのか、かなり持ちは良い。
今の所本機種より電池持ちの良いハイエンド機種がなく、強いて言えばより大容量なOPPO Find X9 Pro、同じく同社のiQOO Z10 Turbo+くらいなものだろうか。両者とも7500mAh以上のバッテリーを備える大容量機だ。
UIはOrigin OS 6を採用。仮想グラフィックカード機能などを備え、表示するフレームレートの安定化を図っている。中身はAndroid 16ベースとなる。

iQOO 15は納得のパフォーマンス、綺麗なディスプレイが魅力のスマートフォン
vivo iQOO 15は、高い画面性能と最新チップによるゲーミングパフォーマンスを高いレベルで両立させたスマートフォンだ。
高性能なSnapdragon 8 Elite Gen 5に加え、画面も高輝度なサムスン製の最新AMOLEDパネル採用で隙が無い。ステレオスピーカーにIP69の防水機能もしっかり備え、振動バイブレーション(ハプティクス)用には新開発の2軸モーターを採用し、競合とも大きく差別化を図っている。
ハプティクスの性能は日本ではあまり注目されていないが、中国ではスマートフォンの感触フィードバックに直結する要素として需要視されているポイントでもある。
ここはiPhoneのTaptic Engineがかなり優秀であるものの、各社これを超える商品を展開しているのが今の中国である。通知用のバイブレーションとしか考えない日本メーカーも見習って欲しいところである。

どちらかといえば2025年のハイエンドよりも、2026年のハイエンドと言える構成なので、別格なのは納得できる次第だ。それでいてお値段は4199元(約9万円)~という価格設定も魅力的だ。
iQOOシリーズはvivoの中でもかなり売れ筋の製品群であり、その展開スピードとラインナップの豊富さには目を見張るものがある。下は約2万円のエントリーモデルから、10万円のフラグシップを揃え、市場の度肝を抜く5万円のゲーム性能特化モデル、7万円でカメラも強化したモデルといった匙加減が非常にうまい。
インドをはじめ、グローバル展開も考えられるiQOO 15は来年のトレンドを牽引するスマートフォン。ポケットにゲーミングデバイスを両立する選択肢としてトップ候補のひとつ。そのような意味としても1つ手持ちの機種に加えても良いことだろう。

