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Galaxy Z Flip7 レビュー 4.1型のカバー画面、Exynos 2500が気になるスマホ

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 サムスンの最新スマートフォン「Galaxy Z Flip7」が日本でもまもなく発売だ。今回はメーカーさんより実機を先行してお借りできたので、レビューしていきたい。

目次

4.1型の大画面カバーディスプレイで新次元の体験へ。実はゲームも遊べる

 Galaxy Z Flip7はフリップタイプの縦折型のフォルダブルスマートフォン。従来よりもカバー画面、メイン画面の大型化、本体の薄型化を達成したモデルであり、シリーズの中でも大きな変化を遂げている。日本向け価格は16万4800円からとプレミアムラインだ。

Galaxy Z Flip7は画面を折りたためるスマートフォン
今回はブルーをお借りした

 特徴として4.1型とさらに大型化したカバーディスプレイが目につく。カメラ部分を覆うレベルまで拡大したディスプレイを用いて、今まで以上に快適なアプリ操作、AI体験を可能にした。ここからはカバーディスプレイを用いた体験を中心に記していく。

カバー画面は4.1型。ほぼ正方形に近い比率となっている

 Galaxy Z Flip7のカバーディスプレイは4.1型。ディスプレイは2600ニトと明るく、120Hzのリフレッシュレートにも対応するなど、カバーディスプレイの基本性能も上がってる。

 フリップタイプのフォルダブルスマートフォンにおいて、カバーディスプレイは通知やクイックアクションと言った「スマートウォッチ」的な用途で利用されることが多かった。サムスンもGalaxy Z Flip7で大型化を図ったものの、競合するモトローラ、シャオミが4型クラスで展開。柔軟なアプリ動作などで少々遅れをとる形となった。

 ここでサムスンも方針転換を行い、通知のみならず「第2の画面」として普通に利用できる表示領域を獲得した。今回はGalaxy AIの機能であるNow briefなどが動作し、YouTubeなどのアプリも利用できる。

 拡張機能のMultistarをインストールすれば、より多くのアプリをカバー画面で動作させることができる。各種バーコード決済画面の表示はもちろん、学園アイドルマスターなどのゲームも動かすことも可能だ。実用性はさておき、大画面のカバーディスプレイには無限の可能性を感じさせる。

学園アイドルマスターもカバー画面で動かせる
カメラ脇のアイコンをタップすると画面比率を16:9、4:3、全画面と調整可能。縦画面のシュミレートも可能だ

 このように柔軟にアプリが起動できるGalaxy Z Flip7。従来と異なり横画面、縦画面、全画面を簡単に変更できるようになり、今まで以上に柔軟にカバー画面を使えるようになった。

Exynos 2500採用のハイエンドスマホ。高い性能でゲームも遊べるが、課題は最適化か

 ここまでカバーディスプレイの操作感を中心に紹介したが、ここからは本体のスペックなどを見ていこう。

SoC:Samsung Exynos 2500

メモリ:12GB

ストレージ:256/512GB

画面
カバー画面:4.1型 1048 x 948 Super AMOLED
メイン画面:6.9型 2520 x 1080FHD+ Dynamic AMOLED 2X
120Hzリフレッシュレート対応

ステレオスピーカー

バッテリー容量:4300mAh

OS:OneUI 8/Android 16

サイズ
折りたたんだ状態(高さx幅x奥行)
85.5x 75.2 x 13.7
開いた状態(高さx幅x奥行)
166.7 x 75.2 x 6.5

重量:188g

 Galaxy Z Flip7はSoCにExynos 2500を採用し、メモリは8GB、ストレージは256または512GB。基本性能はフリップタイプではトップレベルに高く、満足に利用できる仕上がりだ。ストレージは国内向けでも256GBに加え、512GBも取り扱うなど、必要に応じで選べる。

本体は閉じた状態でも13.7mmと薄型。フリップタイプでは世界最薄を達成した

 Galaxy Z Flip7のプロセッサはExynos 2500を採用。サムスン製の3nm GAAプロセス製造の10コアプロセッサであり、GPUにはXclipse 950を採用するハイエンドプロセッサ。従来のSnapdragonを搭載しなくとも基本性能は高く仕上げたとしている。

ハイエンドプロセッサなのでゲームも快適

 実際に使ってみると、フリップタイプということやExynos 2500の基本性能がやや競合に届かないためか、ゲームなどの性能はSnapdragon 8 Eliteスマホには劣る。崩壊スターレイルなども最高画質で問題なく動作するものの、発熱による処理落ちは15分ほどから起こり始める。

 このあたりはハードにゲームを遊ぶ層が少ないフリップタイプのスマホにExynos 2500を搭載することで、差別化を図ったようにも感じられる。

 また、今年6月に発表されて現時点でGalaxy Z Flip7のみに採用されているプロセッサということもあって、アプリの最適化が行われていないものが多い。日本ではXclipes GPUを採用したスマホがほぼ皆無ということもあり、ゲームなどの最適化にも時間がかかりそうだ。

学園アイドルマスターなど、最高画質に設定できないものもある

 展開時の画面は6.9型のフルHD+解像度。1〜120Hzのリフレッシュレートに対応するなど、こちらも高性能な仕上がりとなっている。画面輝度も2600ニトまで向上しており、非常に明るいディスプレイを採用している。

 ヒンジは「ティアドロップ方式」と呼ばれるものをさらに進化させ、回転部と固定部を分離させた構造を採用。薄型化と強度確保の両立に加え、折り目を目立ちにくくすることにも成功した。

画面は従来よりも横に広がった。折り目も目立たないディスプレイへと進化した

 カメラについては、5000万画素のメインカメラ、1200万画素の超広角カメラを備える。夜景モードなどもしっかり備え、綺麗に撮影することができる。

カメラは2眼仕様

 

 カメラ性能は並程度だが、望遠性能などを求めなければ十分すぎる写り。料理もおいしく撮影でき、夜景モードで撮れる写真も少々白飛びしてしまっているが、SNS等で閲覧する分には十分すぎる。

 生体認証としては電源ボタン一体型の指紋センサーを備える。今作は認証も簡単になり、精度も向上した。バッテリー容量は4300mAh、33Wの急速充電と5Wのワイヤレスリバース充電にも対応だ。
日本向けには支持が強いおサイフケータイにもしっかり対応。防水についてはIP48となっており、水気の場面も多少なりは大丈夫。

閉じた時はAIデバイスのような使い方もできるGalaxy Z Flip7。日本でもいよいよ発売

 さて、新型のGalaxy Z Flip7だが、フリップタイプの折りたたみスマートフォンにおける「新時代」が到来したと評価できる仕上がりと感じた。カバー画面を大型化したハードウェアとしてはモトローラ、Xiaomiなどが先行してきたが、ここに来てサムスンが本気の物量をハードウェアに投入してきた。

 実際、カバー画面は他の製品と比較しても大型であり、基本性能もかなり高い。気になるヒンジ側のベゼル幅もかなり抑えている。標準で動かせるアプリはAI機能に絞っているものの、これらの機能の仕上がりがかなり上出来。閉じた状態ではスマートフォンと言うよりも、ある種のAIアシスタントデバイスとして使うこともできる。

Now briefを閉じた状態で利用すると、AIデバイスとしても利用できる

 Galaxy Z Flip7では、今までの通知や楽曲の再生画面の表示といった「大きなスマートウォッチ」的な用途が主だったカバーディスプレイを「AIデバイスとして」大幅に進化させた。ただ、カバー画面でAndroidアプリが動作するスマホとは異なるアプローチだ。どちらかといえば、Galaxy Foldのような横開きスマホに近いコンセプトで「閉じてコンパクト、開いて大画面」を形にした機種として評価したい。

 意外なところでは本体の薄さも魅力。本体重量は188gと前作とほぼ据え置きながら、展開時は厚さ6.5mmの6.9型スマホとしても君臨する。厚さだけなら5.85mmのGalaxy S25 Edge(日本未発売)に迫る。展開しても持った時の薄さにはiPhone 6のような懐かしさを感じる方もいることだろう。

カバー画面でGeminiを動かせる

 今回、Galaxy Z Flip7の日本むけの価格は16万4800円〜の設定となっており、こちらは円安等の為替の影響を少なからず受けた設定と考える。それでもグローバル版の価格を考慮すると、日本版はさほど高くない。通信キャリアではドコモ、auに加え今回よりソフトバンクも取り扱う。ソフトバンクは取扱カラーが少ないので注意が必要だ。

大画面のカバーディスプレイを備えたGalaxy Z Flip7。で、折りたたみスマホの新時代を体験してほしい。

製品貸出:サムスン電子ジャパン株式会社

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