Xiaomiが日本では初の常設実店舗「Xiaomi Store イオンモール浦和美園店」を3月22日にグランドオープンした。
開店当日はモールの外まで続く長蛇の列となり、ストアの入場や物品の購入には行列ができるほどの盛況ぶりを示した。今回はそんな激アツスポットと化した日本初のXiaom Storeを取材してきた。
ついにXiaomi Storeが日本に上陸!初日はオープンセレモニーも実施
日本でのXiaomi Storeはイオングループと提携して、イオンモールから展開していく方針をとった。今回のXiaomi Store 1号店は埼玉県浦和市にあるイオンモール浦和美園店内にオープンした。

Xiaomi Store イオンモール浦和美園店はモールの1階、エスカレーターの脇という好立地。お客さんの目にもつきやすい場所だ



店舗の雰囲気は香港や台湾で見てきたものと何ら変わらない。いつものXiaomi Storeだ
オープン初日はオープンセレモニーとしてテープカットイベントも実施。テープカットにはXiaomi Japanの鄭 彦 副社長をはじめXiaomi 国際営業部のLin氏、東アジア地区GMのAndrew氏。イオンモール株式会社取締役の坪谷 雅之氏が参加。
今回はXiaomi Store イオンモール浦和美園店の1日店長を務める携帯電話研究家、ジャーナリストの山根康宏氏、一般のXiaomi Fanの方を加えた6名でテープカットが行われた。

初日はテープカットイベントも行われた
アイテム数は100以上!スマホ以外も多くの商品が並び、体感できるXiaomi Store
Xiaomi Storeのメインはやはりスマートフォン、タブレット端末がメイン。近年は家電量販店や通信キャリアで取り扱いがあるものの、全てのものがあるとは限らない。このXiaomi Storeでは、Xiaomiが日本で取り扱ってる商品のほぼ全てを体験することができる。
単なる製品販売にとどまらず、同社のXiaomi HyperOS間のエコシステムなども体験することができる。ここは直販ストアの強みと評価したい。



売り場のスマートフォンはXiaomi 15シリーズがメイン。オンライン販路限定のリキッドシルバーのXiaomi 15も実機を確認できる。


このほか3月に発表された新商品のRedmi Note 14 Pro 5Gやタブレット端末のXiaomi Pad 7シリーズも実機で確認ができる。
賑わうストア内でもひときわ注目を集めた商品が最新のスマートフォン「Xiaomi 15シリーズ」だ。特に専用のカメラグリップをはじめ、カメラ性能に特化したXiaomi 15 Ultraを手に取る方が多く、非常に賑わっていた。3月18日に発売されたばかりの商品だが、今回のストアで触ったことをキッカケに、実際に購入したという来店者もいた。



スマートフォンの中ではXiaomi 15シリーズは注目を集めており、多くの方が製品を手に取っていた

Xiaomi 15 Ultraを手に取る来店者の中には、手持ちのスマートフォンとカメラ性能を比較、確認される方も少なくなかった
タブレット端末も盛況だった
他にもスマートフォンでは世界的に見ても珍しいPOCOシリーズの実機展示と販売を行っている。POCOシリーズのスマートフォンはコストを抑えるため、グローバルではオンライン販路でのみ展開されており、実店舗では購入できない。
今回日本では常設店舗での展示販売も行われることになった。展示されていたものは2月に発売された新機種 「POCO X7 Pro」であり、こちらも多くの方が手に取って質感を確かめていた。



オンライン販売限定のPOCO X7 Proの実機展示も盛況。お手頃な価格もあってか、特にお手持ちのスマートフォンと比較される方が多かった



Xiaomiの主力製品にスマートウォッチ、イヤホンも実機を展示販売。実際に試せるということもあり、こちらのブースも多くの人たちで賑わっていた。




Xiaomi Storeらしくスマホだけでなく、家電製品や小物も取り扱う。お手頃な価格なものも多く、手に取る人も多いジャンルの商品だった


スマホ以外の商品を手に取る来店者も多かった。
実店舗らしい取り組み も行われており、LINE 公式アカウントを用いた情報発信も行われていた。Xiaomi Storeで友達登録すると、記念品としてスマホスタンドが提供されていた。
友達登録で記念品をもらう来店者の姿も
ストアの初日売り上げは歴代世界1位。大盛況の中で見えた課題も
今回、ストア自体は多くの来店者の方で賑わい、予想を超えるほど多くの方が来店されたという。筆者も正直ここまでの人が集まるのかと驚きを隠せなかった。
会計待ちは店舗の外まで伸びる長蛇の列ができており、会計対応も1レーンだけと人数に対して適切とは言えなかった。一部商品は開店時間内に売り切れてしまい、緊急で在庫が補充されるほどの様子だった。商品を買いに来たフォロワーさんにうかがったところ、2時間近く並んでやっと購入できたという状況だった。

Xiaomi Storeは開店前の時点で多くのお客さんが列をなしていた

午後6時ごろの店内。午前10時の開店以降、午後4時ごろまで店舗の入場規制が行われ、午後7時ごろまで会計待ちの列が並んでいた
ここまで人が入れば売り場にも熱が入る。初日の売場には1日店長を務める携帯電話研究家の山根康宏氏のほか、Xiaomi Japanの発表会ではお馴染みの同社プロダクトプランニング部 安達昇彦本部長の姿も見られた。発表されたばかりの新商品が多く並んでいることもあり、店舗スタッフの商品説明にも熱が入っているように感じられた。

1日店長を務める山根氏から最新機種について説明を受ける来店者
製品発表会のようなトークで説明を行うXiaomi Japan 安達氏の姿も見られた
大盛況なことや、売り場の熱もあってXiaomi Storeでの初日の売り上げは速報ベースながら全世界歴代1位を記録したという。ここは改めて、日本での注目度が高いことの現れだと考える。
このような大盛況ぶりに中国本土から応援で駆けつけたXiaomiのスタッフも驚きを隠せなかった。筆者の取材に対し、会計対応で利用者に対して長時間待たせてしまったこと、オペレーション対応でご迷惑おかけしたことをお詫びしつつ「改めて来店してくれた方、日々応援してくれている日本の皆さまに感謝したい」とコメントしてくれた。
日本でも本格展開を始めたXiaomiの実店舗。 来月には2号店が埼玉県の川口市にもオープンする予定。Xiaomi Fanをはじめ多くの方が期待したものがこうして形になったことは、10年ほどXiaomiの端末を追い続けた筆者としても感慨深いものがある。Xiaomiの実店舗が増えてくれることは、うれしい限り。同社の今後の展開にも期待したい。