あらゆるものが売っている100円ショップ。過去にiPhone 15やAndroidスマートフォンなどで利用できる「USB-C端子のイヤホン変換アダプタ」が販売されていることを紹介した。
今回は似たような製品のLightning端子版。いわば少し前のiPhone用のイヤホン変換ケーブルが100円ショップでも販売されていたので紹介したい。
iPhone用のイヤホン変換ケーブルが100円ショップでも400円で買える
今回見つけたものは、有線のイヤホンを接続する3.5mmジャックとLightning端子の変換ケーブル。100円ショップでは、USB-C端子でDACを載せた”デジタル出力”が可能な変換アダプタは販売されているが、iPhoneで利用できるLightning端子のものはなかった。


パッケージは「440円」の文字が目立つ。購入店舗はWattsだ

パッケージは変換ケーブルのみ。説明書やAppleの認証といった表記はない

ケーブルの長さは6cmと一般的なサイズだ。ケーブルの柔らかさも一般的だ
実は、この手のアダプタが安価じゃなかった理由のひとつは「DACが必須」で原価も高価なため。 LightningというiPhone専用端子に加え、ケーブルのMFI認証なども含め、低コスト化にしにくい製品なのだ。
iPhoneも最新機種はUSB-C端子になったとはいえ、従来のiPhone利用者もまだまだ多い日本を含めた地域では、依然として需要の大きいアダプタ。ありそうでなかった「予備で持っておきたい」と思えるような安価な製品だ。
変換アダプタをチェック。しっかりと使うことはできたが、音質は…微妙かも
こんなアダプタは本当に使えるのか?100円ショップで売ってるような商品なので、当たりハズレがあるだろう。そのように感じる読者の方もいるだろうが、商品としてはちゃんと使うことができた。

今回はiPhone 14 Pro。最新のiOSバージョンで試してみた。問題なく再生が可能だった
肝心のサウンドについてだが、”音が鳴っている”と評価したい。まず、サーッというホワイトノイズが多く、接続しているイヤホンによってはかなり耳障りが印象。加えて音の解像感も高いとは言えず、純正品に比べるとどこかベールを被ったようなサウンドに。DACに備わるアンプのパワーも貧弱だ。
少なかからず音質アップには使えない。ハイレゾフォーマットにも非対応となるため、昨今のスマートフォンに入っているDACのほうがもっと高性能だ。
このため、本製品はあくまで予備と考えるとよさそう。音質とかは全く気にしないという方なら何ら問題なく利用できると思われる。
断線したときや、予備がほしいとき。変換アダプタが100円ショップで買えることが最大の利点
Lightningからイヤホンの変換ケーブルは純正品が1400円ほど。量販店でも1000円前後と高価なこともあり、断線や紛失した際に予定外のコストがかかってしまう。

純正品は地味ながら高価だ
そんな中で、今回紹介したUSB変換ケーブルの最大の利点は”100円ショップで買えること”だ。このようなイヤホン変換ケーブルはAmazon等の通販でも安く購入することができるが、安価な商品はレビュー評価が低いものもあり、不安を感じる点も多い。
そんな中、100円ショップの実店舗で購入できるこの変換ケーブルは、ある意味安心感を持って購入することができる。仮に初期不良で動作しなくても、返金対応も容易だ。音質や接続時の品質はさておき、断線したり予備が欲しいタイミングで「気軽に購入できる」こと。これが、最大のメリットになる。
また、イヤホンジャックと充電を同時に利用できるアダプタも100円ショップで販売されている。こちらはケースの形状などによっては装着できなかったりすることもある。純正に近いアダプタの形状を求めるなら、こちらの製品の方が良さそうだ。
それにしても100円ショップでLightning端子のイヤホン変換アダプタが買えるとは。400円商品とはいえ、すごい時代になったものだと改めて感じさせられる。iPhoneはUSB-Cになったとはいえ、従来のLightning端子を備えるiPhoneの利用者の方が大多数だ。まだまだ根強い需要がありそうだ。興味がある方はぜひ店頭をチェックしてほしい。