アイドルマスターの最新作「学園アイドルマスター」にはまっている筆者だが、このコンテンツはかなりスマホの性能を要求させられる。高画質モードはスマートフォンを高負荷で稼働し続けるため、できれば常時冷却できるような機種がベストだ。ここでXperia 1 Vなどで利用できるゲームギアこと「Xperia Stream」が筆者の中で話題再沸騰している。
Xperiaがゲーミングスマートフォンに化ける!Xperia Streamで学マスを遊ぶ
Xperia StreamはXperiaのパフォーマンスを限界まで引き出し、よりゲームに没頭できるように開発されたアクセサリーだ。
元々はプロゲーマーの大会などでの使用を目的としたハードウェアで、本体設計の監修にはeSportsプレイヤーの意見などを盛り込んでいる。
東京ゲームショウではXperia 1 VとXperia Streamを合わせたゲーム体験をアピールしており、人気コンテンツ「原神」の体験端末としてもこの構成で展示されるなど、高い性能を発揮できるゲーミングデバイスなのだ。

Xperia StreamはXperia 1 VとXperia 1 IV用に専用設計された外部アクセサリーだ
形状は専用のケースのようなドックであり、本体背面に大型の空冷ファンを備える。また大画面で楽しむためのフルサイズHDMI端子、100Mbpsと速度は出ないが安定した通信を確保するためのRJ45LAN端子、スマートフォン本体に給電するためのUSB-C端子を備える。

本体には強力な空冷ファンを備える

本体下部にはイヤホンジャック、HDMI端子、LAN端子、USB-C端子を備える
これを装着するとXperia本体のイヤホンジャックは利用できなくなるため、Xperia Streamの下部にあるイヤホンジャックから音声を出力できる。

全部の端子にケーブルを入れると圧巻だ。コレでも持ち手には干渉しないため、意外と快適だ

昨年の東京ゲームショウでは、原神のブースで写真と同じような形で展示されていた
今回使用するのは、昨年のフラグシップに当たるXperia 1 Vだ。Snapdragon 8 Gen 2を採用するため、学マスも比較的快適に動くスマートフォンだ。一方でベイパーチャンバーといった冷却機構を備えないため、発熱の制御が厳しい機種でもあり、55fps以上キープできるのはせいぜい15分と言ったところ。これでは学マスを高画質で快適に遊べるとは言い難い。
そこでXperia Streamを装着してみる。装着するとサーマルブーストという機能が利用できる。これはXperiaのサーマルスロットリングを甘くし、発熱してもなおより高いパフォーマンスを発揮できるのだ。
空冷ファンという外部冷却機構を用いて「リミッターを解除して利用する」と言えば、ちょっと男の子心をくすぐられるような商品だ。

このアクセサリーが利用できる最強構成だ
最高画質でも55fps以上で長時間動作。外部画面出力もでき、Xperiaが学マス推奨スマホに化ける
Xperia Streamを装着して学マスを遊んでみると、最高画質設定でも概ね57fps以上を1時間以上キープできることがわかった。これ以上の時間は検証していないが、本体のバッテリーが持続する限りは快適に遊べる環境を維持できると考える。
学マスをここまで高いフレームレートを長時間にわたってキープできるスマートフォンは、最新のSnapdragon 8 Gen 3端末を見てもなかなか存在しない。Galaxy S24 UltraやXperia 1 VIを用いても、30分以上プロデュースしたら発熱で動作が緩慢になる場面も見られるのだ。
冷却ファンによるアシストを考慮してもゲーミングスマートフォンのREDMAGICシリーズや、純正で備えるROG Phoneシリーズに限られる。OnePlusなどの機種では一部純正のゲーミングファンを取り付けられる機種もあるが、日本未発売だ。
ここだけの話、学マスに限っては最新のXperia 1 VIよりもXperia Streamを装着したXperia 1 Vのほうがより長時間快適に遊ぶことができた。イベントなどで多く周回したい場合は、空冷ファンなどのオプションを検討してみよう。

空冷ファンを備える上に有線LAN接続のため、ゲームのロードといった通信も安定して快適に行える
大画面への出力も問題なく行える

学マスはこのような設定だ。細やかな設定ができるが、パフォーマンス優先の設定だと冷却が追いつかないため、カスタム設定からでファンスピードを最大にするよう促される
さて、このXperia Streamを用いるとXperia 1 Vが学マス推奨スマホに化けると言っても過言ではないレベルのパフォーマンスを見せてくれた。つまるところROG Phone 7などの機種でも空冷ファンを用いて常に冷却すれば、1世代前前のハイエンドスマートフォンなら快適に長時間遊べることを意味している。
一方で、Xperia Streamは旧機種にしか利用できないことや、単品の量販店やソニーストアでの販売が終了していることもあって、現在購入できる販路はドコモのオンラインショップのみに限られる。かつては、ソフトバンクで販売されていたXperia 1 V Gameing Editionにバンドルされていたりと、比較的目に触れる拡張アイテムでもあった。
ドコモオンラインショップの値段も2万3100円と周辺機器としては決して安いものではないが、今持っているXperiaの限界を引き出せると考えれば悪くない投資だ。今から最新のハイエンドスマホを買うよりも割安だ。
また、現行のXperia 1 VIは本体のサイズが変わったことでこのアクセサリーは利用できない。以前にソニーの方に問い合わせたところ「要望があれば検討したい」と回答をもらったので、完全に切り捨ててはいないようだ。
さて、学マスを快適に遊ぶには、最新の端末だけでなく、このような冷却に特化した周辺機器も揃えるとより快適に遊ぶことができるはずだ。大画面で出力できるHDMI端子などがあればより、推しを綺麗な映像で楽しめるはずだ。
いつものように残しておきましょう。これからもアイマスですよ。