先日発表されたサムスンの最新折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold6」今回は渋谷で開催されているGalaxy Experience Spaceにて体験してきた早速触ってきたので、その感想を以下に記していく。

デザイン一新して軽量化!カッコよくなったGalaxy Z Fold6
Galaxy Z Fold6の特徴は基本性能向上はもちろん、なんといっても、大きなデザインの変化とピタリと閉じれるようになったヒンジの存在だろう。


Galaxy Z Fold6は展開時に7.6型の画面を備える。画面は新しいものへとリニューアルされ、画面輝度も向上。屋外や強い光が当たる場面でも画面が見えやすく進化した。従来に引き続き120Hzのリフレッシュレート、スライタスペンにも対応する。展開した画面にはUDC(画面内インカメラ)を備える。


筆者としては、Galaxy Z Fold6はデザイン面と防塵対応のヒンジが目に見える進化と思っていた。実際にはスペックシートでは分からない「中身」のほうもかなり大きく進化している。
画面の段差も以前に比べて抑え目になった。防塵対応の機構に変化し、折り目はより目立ちにくくはなった。それでも、競合に当たるファーウェイなどの他社製品と比較すると目立つ印象は否めない。


これらの変化に伴い、画面を展開するフィーリングも変わっている。従来よりも軽い力で折りたためるようになっており、前作で感じた固さや重さといった表現で表される部分は軽減された。
ヒンジ周りの変化は本体の重心バランスにも変化を感じた。ヒンジ側の厚みを抑えつつ、本体そのものも薄くなっている。この結果、重量も239gまで軽量化された。画面を閉じて利用しても、より普通のスマートフォンの感覚に近づいた印象だ。ここまで軽くなると今までの機種の感覚とは大きく異なり、その差は触ってすぐに体感できるはずだ。



カッコいい2色展開に加えてストア限定カラーも加えた4色展開! 性能も十分で欲しくなる
Galaxy Z Fold6は日本向けには標準カラーの2色に加えて、直販ストア限定カラーのクラフテッドブラックとホワイトも用意される。




ここからは動作になるが、プロセッサにはSnapdragon 8 Gen 3 for Galaxyを採用したことで、高いパフォーマンスと低消費電力を両立している。大型化したベイパーチャンバーによって、高パフォーマンスをより長時間維持できるように進化した。
気になる電池持ちについては、バッテリー容量は前作から変わらない。同社のスタッフからプロセッサーの電力効率が向上しているので、以前より長く利用できると説明を受けた。細心のSnapdragon 8 Gen 3 for Galaxyの恩恵は大きいものだ。
カメラについてはあまり試すことができなかったが、ハードウェアはGalaxy Z Fold5と共通だ。最新のISPによって世代相応のきれいさで撮影できるように感じた。今作では、端末のデザインの関係でカメラの部分がやや出っ張った形となっている。ケースなどを選ぶ際には注意していただきたい。

着実に進化した第6世代の折りたたみスマートフォン。普段使いも安心してできる仕上がりに
さて、正直なことろ筆者としてGalaxy Z Fold6に対し「驚き」はなく、「順当に進化してきた」という印象が強かった。確かに、触ってすぐに分かる重量では軽くなったが、今年登場してきた競合他社の製品はGalaxy Z Fold6よりもさらに軽量だ。バッテリーの容量やカメラ性能でも遅れを取るなど、競合との壁は依然として存在する。
それでも、Galaxy Z Fold6は待望の防塵機構をはじめ、体験に関わる細かい懸念点を潰し、しっかりとアップグレードされている。メーカーの推し機能はGalaxy AIによる生成AI機能などが中心だったが、それ以上に「安心して使える折りたたみスマートフォン」をしっかり確立したように感じた。

筆者としては、Galaxy Foldシリーズのスマートフォンを利用しているのであれば、購入を検討するべきスマホだと考える。特に既存機種の重量に悩む方や、2021年発売のGalaxy Z Fold3より前の世代の機種を持っている方は乗り換えても絶対後悔することはない仕上がりだ。
そして既存ユーザーはもちろん、このようなスマートフォンに興味がある方も決して失望させない仕上がりだ。サムスンのこのような商品を6世代にわたって作り続けているので、様々なノウハウが蓄積されている。品質面や各種ソフトウェアの完成度で言えば右に出る機種はいない。Galaxy Z Fold6は高価な機種であるが、純正のケースをはじめ、サードパーティのアクセサリーも充実。サムスン公式もデザインが一新された多くの魅力的なケースを準備している。


Galaxy Z Fold6は日本でも大型ショールームの「Galaxy Harajuku」「Galaxy Studio Osaka」をはじめ、各大型量販店等で実際に体験できる。渋谷では期間限定の特設会場「Galaxy Experience Space」も展開される。
折りたたみのスマートフォンは、体感重量やヒンジ周りの挙動といった触ってみないとわからない要素が多い。今回はAI機能を推している関係から、実際に体験しないと実感できない部分も多く、事前に触れてから検討した方が確実な印象だ。
興味がある方はGalaxyのイベントスペースや家電量販店等で実機に触れて、気になるところをチェックしてから検討してみてはいかがだろうか。