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イヤホンなのに録音も翻訳もできる!? viaim RecDotでAI時代を先取りしてみた

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 こんにちは、これまで300本以上のイヤホンを使ってきたライター・はやぽんです。今回はHONG KONG FUTURE INTELLIGENT TECHNOLOGY社が展開するviaimブランドより、AIイヤホン「viaim RecDot」並びにUSB型AIレコーダー「viaim NoteKit」をメーカー様より提供いただいたのでレビューする。

 本製品は5月20日10時より、クラウドファンディングサイト「Makuake」にて6月30日まで先行販売が行われている。先行販売に伴い、数量限定の割引も用意されている。

目次

翻訳機能を備えるワイヤレスイヤホンとAIボイスレコーダーをチェック

 RecDotはHONG KONG FUTURE INTELLIGENT TECHNOLOGY社が展開するviaimブランドから販売されているAIを用いた会議用のイヤホン。同社は中国国内でAI会議用のイヤホンでトップシェアを誇っており、海外でも積極的な商品展開をしている。

 viaim Recdotの特徴として、イヤホン内に備えたボイスレコーダー機能がある。イヤホン本体に保存用のストレージを有しているので、イヤホン本体だけで会話の録音が可能だ。また、スマートフォンに接続すると、イヤホンに録音した内容を自動的に転送してくれる。
 他社にも録音機能を有するイヤホンはあるが、本機種はこの機能に特化した製品であり、耳に付けるボイスレコーダー機能という立ち位置。録音方法も簡単で、イヤホンのステム(AirPodsの”うどん”の部分)部分をつまむ、もしくはケース上の赤いボタンを押すことで開始できる。
 マイクの集音性能は半径最大7mと口元だけを捉えることに特化した機種が多いワイヤレスイヤホンとしては広く、ワンタップで瞬時に録音できる「FlashRecord」技術を採用している。

 USBメモリ型のAIボイスレコーダーNoteKitはUSB-A、USB-C端子に対応。有効範囲5mのマイク、話者識別機能(誰が話しているか識別する機能)を備える。物理的なミュートボタンを備えている点など、よりミーティングツールに特化した仕様だ。

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RecDotはイヤホン型の商品。直径5cmほどの円形ケースは大型ではあるものの、本体は薄くポケットに収まるサイズで持ち運びに優れる。

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ケースを開くとイヤホンがお目見え。赤い点の意匠があるが、これがRecDotの意匠であると同時に、ボイスレコーダーの録音ボタンにもなっている 

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NoteKitはUSBメモリサイズのコンパクトな本体が特徴

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物理的なミュートボタンとステータスを示すライトを備える(赤がミュート)

 両者ともに専用アプリを利用することで、リアルタイム翻訳や文字起こし機能を利用できる。翻訳は15言語に対応し、日常的な翻訳シーンはカバーできる。対応言語は以下の通り

日本語、英語(アメリカ英語、イギリス英語)中国語(簡体字、繁体字)、韓国語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語、アラビア語、タイ語、マレー語、ポーランド語、ベトナム語、オランダ語、※広東語
※広東語は文字起こしのみ対応。

 RecDotやNoteKitの文字起こし機能はクラウド側の機能なので環境を選ばない点がポイント。アプリが動作するスマートフォン、パソコンならAI機能を用いた翻訳、文字起こし機能を利用できる。可能であればオンデバイス動作(スマホやPC単独での動作)が望ましいが、この辺りは技術的にも難しいものがあるのだろう。

 両者ともに海外旅行はもちろん、仕事のオンライン会議など、語学力に不安がある人でも安心して利用できる。翻訳精度も想像以上に高く、発音やイントネーションが多少違っても、相手に伝えることができた。
 意外にも便利な機能が、再生中のメディアの翻訳、テキスト化も可能な点。海外ドラマの視聴、海外ストリーマーの配信と言った場面でも言語の壁を越えてより深く楽しむことができる。この辺りはビジネスパーソンでなくても便利に利用できそうだ。

 文字起こし機能の精度に関しては、世間一般的なものという印象。Google Pixelの機能には劣るが、Galaxy AIの文字起こしとほぼ同等な印象。発話した文節で区切って文字起こしを行う仕様なので、精度は話者の喋り方や活舌の具合で大きく左右される。

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文字起こしはもちろん、話者識別もしてくれる

 この他に文字起こしや翻訳画面をリアルタイムで共有できる「テキストライブ機能」も搭載。これは文字起こしや翻訳の結果を最大300人まで同時に共有できる機能で、QRコードを読み取ることで専用画面にアクセスでき、そこから内容をリアルタイムで閲覧できる機能。
 多人数が参加するシーンでも多言語対応ができるとしており、例えば日本語の公演をある方は英語で、ある方は中国語で聴くことも可能。どちらかといえばビジネスパーソン向けの機能だ。

テキスト化からの要約が便利!気になるセキュリティ面もしっかり配慮

 RecDot、NoteKitのアピールポイントとして、AIによる録音内容の要約機能がある。これは録音された音声を文字起こししたものを要約する機能。例えば会議の音声やインタビューをはじめとした音声をテキスト化したら、内容の要点をテキストにまとめてくれる。
 これは日本語に限らず、外国語で録音されたものでも、要約時は利用している言語(今回は日本語)で出力してくれる。 特に海外の発表会などに参加した際は特に便利だと感じる要素であり、3月のMWCに行ったときに欲しかった…と今となっては思う。

 実際に使ってみたところ、要約した文章は冗長な部分をカットしつつ、話の流れやキーワードをしっかりと抑えている印象。文字起こしではうまくテキスト化できなかった内容でも、AI処理のおかげかある程度要点をつかんで出力してくれた。打ち合わせの議事録などを作る場面には重宝しそうだ。
 AIによる要約機能があれば「あとで聞き返すのが面倒」「議事録作成が苦手」という人には非常に強力なサポート役を務めてくれる。

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動画の中身も簡単に要約してくれる

 そして、この手の要約機能はAI処理を行う関係で、録音内容や文字起こししたテキストを一度クラウド上にアップロードするものが大半。これはviaimの商品もクラウドを用いてサービスを提供している。
 本機種のようなビジネスシーンでの利用が強く想定される機種では、特にクラウドにアップロードしたデータのセキュリティ面が気になるところだが、この辺りも日本上陸に伴い安心して利用できる環境を整えた。

 日本展開に際し、viaimでは日本専用のサーバー(Amazon AWS)を5月中に用意。録音した音声や文字起こししたテキストはISO27001(情報セキュリティ)を取得した環境のもと、暗号化されて保存される。発売時には日本国内で完結するようになっており、ビジネスシーンでも安心して利用できる。

ハイレゾ対応+高性能なノイズキャンセリング。普通のイヤホンとしても優秀

 viaim RecDotは上記のようなAIを用いた会議や打ち合わせをより効率化する機能だけでなく、普通のイヤホンとしても高性能な仕上がりだ。
 サウンドハードウェアには、チタンコーティング振動版を採用した11mmダイナミックドライバーを搭載。コーデックはSBC、AACに加え、ハイレゾワイヤレス認証を取得したLHDCにも対応。LHDCは日本では採用機種が少ない点が惜しい。 

 -48dBのアクティブノイズキャンセリング性能も備え、外音取り込み機能やマルチポイント接続にも対応。連続再生時間はイヤホン単体で最大9時間、ケースとの併用で最大36時間。IP55の防塵防水性能を備え、汗などにも強い仕様。この価格帯で求められる一般的なイヤホンの要素はしっかり備えている。

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イヤホンとしても高性能な仕上がり

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アプリから各種設定もできる 

イヤホン+プラットフォームを選ばない翻訳、要約機能という新しい付加価値を与える製品。

 viaim RecDotは、「音楽を聴くイヤホン」よりも、ボイスレコーダー機能。スマートフォンアプリからのAI翻訳、文字起こしに加え、内容の要約という付加価値を加えた商品。NoteKitはビジネスシーンに特化したAI翻訳、文字起こしに加え、内容の要約が行えるツールだ。

 強みとしては、viaimが提供するこのサービスが大型プラットフォームの外にいる単独の存在であること。どのようなサービスにも上書きして翻訳、文字起こしが使える点、PCやスマホで出席した会議の内容を録音、テキスト化して管理できる点だ。
 ミーティングのプラットフォーム、使用する端末や環境が異なっていても同じように録音、翻訳、要約して利用できる点。録音したデータを一元管理できる点は立派な付加価値だ。
 イヤホンのRecDotはアプリ側がiOS11または、Android 7.0以降の環境で。USBドングルのNoteKitはWindows 10またはmacOS 10.15以降(7月予定)に対応する。最新の高価な機種でないとAI機能が利用できないということも、viaimの製品にはないのだ。

 RecDot、NoteKit共に利用には課金制のサブスクリプション形式を採用している。とは言っても月600分までの録音、テキスト化は無料のBasicプランで利用可能。週に1回の会議、毎週配信の海外ドラマの翻訳、テキスト化程度であれば問題なく利用できるため、個人使用であればBacicで十分だろう。
 その上には毎月1800分のテキスト化が可能なProプラン(月額1,500円/年額12,000円)、時間無制限のUltraプラン(月額3,000円/年額22,000円)を用意する。録音や文字起こしを行う機会が多い方は有料プランを検討してもよさそうだ。なお、RecDotとNoteKitのアカウントを同期する場合は、利用時間が合計されて計算される。

 そんなviaim RecDotは、通常価格で3万4800円のところ、Makuakeでは数量限定で20%オフの2万7840円で販売されている。NoteKitも通常1万3800円のところ、1万1040円で販売。セット購入の割引も用意されている。

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 両者ともにビジネスシーンがメインの商品だが、AI翻訳、文字起こしに加え、内容の要約が行えるツール。積極的にビジネスで活用したい方にはお勧めの商品だ。

 無料のプランでも600分=10時間は文字起こし機能が可能なので、語学学習や海外ドラマ、ストリーマーの配信の翻訳と言った場面では問題なく利用できそう。ビジネスに限らず、一般ユーザーもAIの恩恵を受けられる商品だ。

商品提供:HONG KONG FUTURE INTELLIGENT TECHNOLOGY CO., LIMITED

www.makuake.com

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