いろいろなイヤホンを使ってきたが、「3000円以下」でまともに使えるBluetooth規格のワイヤレスイヤホンはほとんどない。これはiPhoneに限らずAndroidスマホで使う上でもほぼ同様の結論だった。
その中でも安く、安心して使えるもの機種はなんだろうか。多くの機種を使った身としてはXiaomiの商品がおすすめだ。今回はとにかく安い!3000円以下のラインナップが充実しているXiaomiのワイヤレスイヤホンをまとめて紹介しよう。
とにかく安いワイヤレスイヤホンならこれ。1380円で買えるRedmi Buds 6 Play
1500円未満で最強のイヤホンはXiaomi Redmi Buds 6 Playだ。税込み1380円という100円ショップのダイソーやスリーコインズの商品と真っ向勝負レベルの激安商品。そもそもこの価格で買える大手メーカーのBluetoothイヤホンがほとんどないので、かなりレアな商品。
この価格は、ネット通販でお馴染みの充電器から電流が走る怪しい商品も真っ青な価格設定だが、この辺りは世界シェア上位5社に食い込むXiaomi。安いだけでなく、サウンドや機能面もしっかりしている。
サウンドはXiaomiのラボでチューニングされたもので、5種類のイコライザも備える。正直音質もこの価格帯では類を見ない高音質なレベルで、実売1500円以下でここまで作られるとさすがと評価したい。
特にこの価格帯ながら通話マイクのノイズキャンセリングにIPX4等級の防水。専用アプリによる設定の変更、イヤホンを探せる機能は同価格帯の機種に存在しない。ダイソーやスリーコインズの製品よりもワンランク上の体験が可能だ。
地味ながらイヤーピース(ゴム)を3サイズ付属している点もポイントが高く、フィット感もある程度調整できる。色は人気のブラックとホワイトの2色展開と、無難どころをしっかり押さえている。

この価格でアプリを備える点が強すぎる
AirPodsのような装着感でも破格の1980円。Redmi Buds 6 Active
2000円以下の価格帯ではRedmi Buds 6 Activeも選択肢に。こちらはインナーイヤー型の機種でAirPods的なイヤホンだが、価格は税込1980円とびっくりするほど安い。ドライバ口径は14.2mmと大型のものを採用しており、低域再生能力も思ったより高い。
基本的な機能はRedmi Buds 6 Playと同様にIPX4等級の防水や専用アプリに対応する。これに加えて空間オーディオにも対応しており、この機能に対応する最安のイヤホンとして君臨する。
廉価機種ながらブラック、ホワイトに加えてブルー、ピンクの4色のカラーバリエーションも魅力。一部がシースルーな本体やケースもデザインアクセントになっている。

本体のメカ機構が見えるシースルーなデザイン
ノイズキャンセリング機能を備えて2480円。コスパ抜群なRedmi Buds 6 Lite
こちらも税込2480円ながら、12.4mm径のダイナミックドライバに加え、アクティブノイズキャンセリング(ANC)を備えるイヤホン。
競合はAmazonの怪しい商品やドン・キホーテでやGEOで販売されてる激安商品となり、ここも真っ向勝負だ。これらと比較しても、しっかりノイキャンが使えること、アプリ対応が大きな差となる。
Redmi Buds 6 Liteは2kHz以下の騒音を-40dbカットできるノイズキャンセリング性能を持つ。上位モデルと比較すると性能は抑え目だが、価格帯を考えたら十分すぎる性能だ。もちろん、周囲の音が聞ける外音取り込み機能にも対応する。
激安商品の中には「ノイズキャンセリング」とあっても通話マイクのことを指す商品もあり、実際に購入してみて「思ったものと違う」という消費者とのミスマッチも少なくない。Redmi Buds 6 Liteならそのようなこともなく、音楽再生時のノイズキャンセリング機能を利用できる。
加えて、高音質なAACコーデック対応。IPX4等級の防水に加えて本体のソフトウェアアップデートにも対応するなど、2480円の商品とは思えないレベルの充実っぷりだ。こちらはブラック、ホワイト、ブルーの3色展開だ。

2480円で買える最強コスパなイヤホンだ
さて、筆者が廉価なワイヤレスイヤホンでXiaomiの商品を推す理由として、まっとうに使えて、アフターサポートがしっかりしている点だ。オンライン限定販売としているため試聴できない点が惜しいが、その分安価に提供できている。
コスト的な部分も気になるが、スマホメーカーの機種はスケールメリットを生かして安価に提供できている。直近のワイヤレスイヤホン世界市場シェアでもXiaomiは4位につけるなど、量産効果で単価を抑えることもできている。コストのかかる仕組みや機能を採用していても、上位機種のノウハウを継承していることもあって、価格以上の機能を備えていることが多い。
スマホメーカーらしく、接続安定性(音が途切れにくい点)やアプリ操作に重点を置く構成なのも好印象。アプリのXiaomi EarBudsはAndroidスマホだけでなく、iPhoneでも利用できる。

3000円の予算でBluetoothイヤホンを考えている方は、Xiaomiのイヤホンをチェックしてみてはいかがだろうか。