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Redmi Buds 6 Pro レビュー 1万円以下で音質、ノイキャン性能が強力なイヤホン

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 スマホやスマートバンドでおなじみのXiaomiより、完全ワイヤレスイヤホンの上位機種「Redmi Buds 6 Pro」が登場した。新たにトリプルドライバー構成を採用したほか、ノイズキャンセリング性能の向上、空間オーディオにも対応した。筆者も購入したので、おおむね1週間ほど使ってみてのレビューといこう。

目次

トリプルドライバー構成が特徴のXiaomi 新型ワイヤレスイヤホン「Redmi Buds 6 Pro」

 市場競争が過熱する完全ワイヤレスイヤホン。そんな中、日本でもXiaomiからコストパフォーマンスをアピールする完全ワイヤレスイヤホン、Redmi Buds 6 Proが発売された。

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箱はXiaomiらしくコンパクト

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カラーはスペースブラック、グレーシアホワイト、ラベンダーパープルの3色展開。今回はラベンダーパープルをチョイス

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本体の収まり悪くない。形状はいわゆるAirPods Proのようなもので、特段取り出しにくいといったこともなく使いやすい

 Redmi Buds 6 ProはSBC/AACに加え、高音質なLDACに対応している。LDACではハイレゾ相当となる24bit/96kHz再生も可能な一方、低遅延が特徴のaptX系には非対応。

 コーデック面ではトレンディなところを押さえつつ、核となるオーディオハードウェアも充実している。低域用に11mm経のダイナミックドライバー、高域用に6.7mm径の圧電セラミックドライバーを2つ採用した「デュアルツーイーター」を採用。
 これらを組みわせ、同軸配列に並べた「トリプルドライバー」構成によって、繊細な高音域から深みのあるダイナミックな低域までの幅広い帯域を再生できるという。サウンドチューニングはXiaomiのラボで研究された成果を反映させており、好みによって切り替えられる各種イコライザー設定も豊富だ。

1万円以下のイヤホンで驚きの高音質。トリプルドライバーが織りなす高品位サウンド

   プロレベルのサウンドと触れ込むRedmi Buds 6Proを早速聴いてみることにする。今回の試聴曲はこちら

ツキノカメ/秦谷美鈴

Lemonade/ミア・テイラー

スロウリグレット/田所あずさ

 今回の視聴環境はスマートフォンにソニーのXperia 1 VIを採用し、LDACの環境で使用する。スマホ単独で24bit/96kHzの再生が可能で、LDACを最大限生かせるハードウェアを備える。

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 音楽を再生してみると、Redmi Buds 6 Proのサウンドは1万円クラスの商品としては高い仕上がりと感じる。
 高域に若干の硬派さを感じるものの、大きなクセもなく、気持ちよく抜けていく。この部分はデュアルツーイーターを採用したことによるものが大きいと考える。この抜けの良さはコーデックに大きく依存し、伸びやかな高域を体験したいのであれば、LDAC環境での利用を強くオススメする。

 ボーカルの滑らかさや低域の量感、レスポンス共に1万円以下ではかなり高いレベルだと感じた。少々低域の量感が多いピラミッドバランスの機種ではあるが、非常に楽しくリスニングを楽しめるチューニングだ。

 ここまで聴いてきて、1万円以下の機種とは思えないくらいサウンドクオリティがかなり高いことが分かる。スマホ屋のイヤホンとしてはかなり上位に来るサウンドであり、 LDAC環境であればかなり高音質なリスニング体験ができる。
 加えて、廉価機種ながらヘッドトラッキングを用いた空間オーディオにも対応。顔の向きに追従した空間表現も可能だ。

価格を超えた強力なノイズキャンセリング。急速充電もありがたい

 音以外の部分もしっかり評価したい。Redmi Buds 6 Proはアクティブノイズキャンセリングに対応。精度はは1万円以下の機種としてはかなり強力で、最大55dbの騒音をカットすることができる。
 上側が4kHzという従来よりも高い帯域まで騒音をカットでき、効き具合のパーソナライズも可能。このため、フラグシップのXiaomi Buds 4 Proよりもノイズキャンセリングは強力な印象。もちろん、ノイズキャンセリングの効き具合はアプリからシーンに応じて手動で調整も可能だ。

 通話音質も良好。通話時は3つのマイクに加えて、独自のプロセッサを備えることで風切り音などを高度に抑制する。高度なAIアルゴリズムも用いて高音質な通話を可能にしている。

 マルチポイント接続は2つの端末との同時接続が可能。プライベートと仕事用で携帯電話を分けて2台利用している場合、前者から音楽を再生し、後者の着信待ち受けを常時を行うことが可能だ。

 イヤホン本体は連続9.5時間の再生、ケース併用で36時間の再生が可能。この辺りは競合他社のものに比べると長持ち。急速充電にも対応しており、5分間の充電でも2時間利用できる。

 意外にも急速充電が便利で、朝充電し忘れても5分ほどケースに入れて充電すれば、通勤や通学くらいの時間なら何とかなるくらい使える点はありがたい。

 本体の設定は「Xiaomi Earbuds」という専用アプリから可能。各種音質設定、ノイズキャンセリングの調整のほか、ソフトウェアアップデートなども行える。

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本体の形状はよく見るあの形。やはりこの形状は人間工学的にもよくできているのか、ワイヤレスイヤホンの中でも上位に入る装着感

1万円以下で高音質、ノイキャン、空間オーディオの全部乗せ。オススメだが、試聴ができるとなお嬉しい

 さて、Redmi Buds 6 Proを使ってみて、1万円以下でこの音質やノイズキャンセリング性能には価格以上の価値を感じる納得の商品だ。現状のXiaomiのイヤホンの中では最も音が良い機種として評価したい。
 ジャイロセンサーを用いた3Dオーディオ機能も備えており、Google Fast Pairにも対応する使い勝手の良さも魅力。それでいて価格は9980円と破格の商品なのだ。

 Redmi Buds 6 Proの惜しいところを挙げるなら「ソフトウェア」の相性を感じた。機種間の相性もあるが、手元の環境ではファーウェイのスマートフォンとLDAC接続時に「ブツブツ」と音が途切れたり、操作時にノイズが乗ることがあった。ここはソフト周りの問題なので、アップデートでの改善に期待したい。

 これはXiaomiのイヤホン全般に言える惜しい点だが、店頭ではなくオンライン販売がメインのため、ほとんどの場面で試聴ができない点だ。

 どの機種も基本的に1万円以下と廉価なので、試聴なしで「突撃」する方も多いと思うが、サウンドや手元のスマホとの相性を確認できるに越したことはない。日本でも多種多様な商品を展開しているだけに、イヤホンも家電量販店、オーディオ専門店等での取り扱いに期待したいところだ。

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 それでも、Redmi Buds 6 Proは1万円以下のワイヤレスイヤホンでも「高音質」「ノイキャン」「空間オーディオ」と上位機種に備わる機能を備えたコストパフォーマンスの高さはXiaomiらしい部分。
 コストパフォーマンス重視の機種では、今年のトップバッター。筆者としても安心して選べる機種として評価したい。興味がある方はぜひチェックしてみてほしい。

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