こんにちは。これまで使ったスマホは300台以上。生まれはギリギリZ世代のライター はやぽんです。今回はnubiaが日本でも展開するの最新スマートフォン「nubia Z70 Ultra」をお借りできたので、発売に先立ち先行レビューとしたい。
nubiaのフラグシップ「Z70 Ultra」がついに日本にも
nubiaのスマートフォンは日本市場を重視しており、近年では多種多様な商品を展開している。フラグシップではゲーミングをアピールする「REDMAGIC」シリーズが有名だが、もうひとつの柱となるものが、カメラ性能をアピールする「Zシリーズ」だ
その中でもUltraを冠するフラグシップ。その最新モデルがnubia Z70 Ultraだ。詳細は以下の通り。
SoC:Qualcomm Snapdragon 8 Elite
メモリ:12/16GB
ストレージ:256/512GB
画面:6.85型 2688×1246解像度
144Hz対応 AMOLEDパネル
カメラ
標準:5000万画素 f1.59-4.0
超広角:5000万画素 f1.8
3倍望遠:6400万画素 f2.4
フロント:1600万画素
バッテリー:6150mAh
80W充電対応
Android 15/Nebura AIOS
本体デザインはここ最近のnubiaのフラグシップらしく、板のような角ばった形状が特徴。ゲーミングスマホのREDMAGICシリーズとディスプレイを共用する関係もか、角ばったデザインになっている。パーツの共通化によって高いコスパを実現できている。防水性能はIP68に加え、IP69のスチームジェット噴水流の試験もクリアしている。普段使いも安心して利用できる。
今回はBlackをお借りした。このほかYellow(ストロー)とストア限定のStarry Night(スターレイナイト)が用意される。Blackはすりガラスのボディを採用し、高級感もある。
35mm画角のカメラに待望の可変絞り。テレマクロ撮影も可能なカメラスマホ
安価な機種ながら他社のフラグシップにも引けを取らないカメラ性能が売りのnubia Z70 Ultra。カメラハードウェアについてはざっくりと以下のようになる。
超広角:5000万画素 f2.2
メイン:5000万画素 f1.59-4.0
3倍望遠:6400万画素f2.4
確かにこれだけを見ると、Pixel 9 Proなどにも近い構成で10万円台前半という枠には収まらないスペックだ。
メインカメラは換算35mm(iPhoneでいう1.5倍相当)とし、人物撮影などのシチュエーションで歪みを抑えられるとした。
イメージセンサーにはソニー製のIMX906を採用。センサーサイズは1/1.56型。他社フラグシップと比較すると大型ではないものの、35mm画角の関係で大きすぎるものは採用できないという背景もある。
そしてXiaomi 14 Ultraなどと同じ可変絞り機構も備えている。f1.59からf4.0まで10段階の調整ができ、光芒の演出等が可能と進化した。
また、後述するショートカットスライダーから「ストリートモード」でのカメラの起動が可能。今作では物理的なシャッターボタンも備えており、より撮影体験を強化してきた。

今回のスマホもきれいに撮影できるカメラを備える。赤いリングで囲われた部分がメインカメラだ

可変絞り機構を採用する

シャッターボタンはXperiaと同様の半押し操作も可能だ。






nubia Z70 Ultraで撮影すると、全体的に明暗差のある場所でも白飛びが少なく、HDR 補正が強烈に効いていることが分かる。メインカメラが35mmの構成となるため、一般的なスマホよりも画角は狭い。
一方でゆがみは抑えられるため、モノ撮りや料理と言ったシーンでは優位だ。レンズが明るいこともあって背景ボケも綺麗に出せる。
また、Z60 Ultraの難点であったシビアなピント調整についても、可変絞りを備えたことで柔軟に対応できるようになった。


可変絞りの効果はかなり大きく、背景ボケの様子が異なる。物撮りなどでは効果を発揮する

可変絞りを用いた光芒の演出も可能だ


24mmといった一般的なスマートフォンと同様の画角は超広角カメラを用いる。こちらも綺麗に撮影できるが、手ぶれ補正機構を備えていないので注意が必要。
本機種の超広角カメラの画角は13mmとここは従来よりも広くなった。一方でデフォルトでは18mm相当の画角に設定されているので、少々使いにくい印象も感じた。
望遠カメラは85mm相当の望遠だが、実焦点距離は70mm相当(2倍望遠の位置で切り替わる)の仕様。6400万画素のセンサーを採用し、最大30倍までのズームが可能だ。その一方で高画質化処理はあまりされておらず、170mmを超える場面では画質の劣化が目立った。
総じて写真は綺麗に撮れており、破綻は見られない。チューニングはXiaomiなどの「温かみ」を意識したもの。vivoなどのようなクッキリとした雰囲気とは異なる印象。
シャッターボタンの操作感はXperiaシリーズに近い印象であり、筆者としては好印象。特に望遠画角が多くなりがちな本機種では、手ブレを抑える意味でも効果的だ