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motolora edge 50s pro レビュー 超急速充電が便利。背伸びしたミッドレンジスマホ

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 日本でも本腰を入れてきたモトローラのスマートフォン。今回は最新の「motolora edge 50s pro」を入手したので、レビューしていきたい。

目次

ビーガンレザーのボディで高級感のあるミッドレンジスマホ edge 50s proをチェック

 motolora edge 50 proシリーズはIP68等級の防水に対応するミッドレンジのスマートフォンだ。日本向けにはFeliCaを搭載する独自カスタマイズを施し、注目を集めている。

 本機種はオープンマーケット向けの「edge 50 pro」とソフトバンク向けの「edge 50s pro」が展開されるが、メモリ量などを除いてハードウェアの差はない。今回はソフトバンクで販売されているedge 50s proを用いてレビューしたい。スペックは以下の通り

SoC:Qualcomm Snapdragon 7 Gen 3
メモリ:12GB(ソフトバンク版は8GB)
ストレージ:256GB

画面:6.7型 FHD+解像度
144Hz対応 OLEDパネル

カメラ
標準:5000万画素

3倍望遠:1000万画素

超広角:1600万画素

フロント:5000万画素

バッテリー:4500mAh
125W充電対応(約19分でフル充電可能)

防水、防塵:IP68

OS:Android 14

FeliCa対応

価格

オープンマーケット版:7万9800円

ソフトバンク版:8万5584円

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パッケージはグローバル仕様準拠のデザインだ

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カラーはブラックビューティー、リュクスラベンダーの2色展開に加え、ソフトバンクで販売されるだ。今回はソフトバンク限定で展開される「バニラクリーム」を使用する

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本体はビーガンレザーを採用しており、見た目以上に質感は良い。

 本体は充電器が同梱されるが、中国系メーカーに多い初期画面保護フィルムは貼り付けられていない。別途購入が必要だ。

motorola edge 50s proのスペックをチェック。ゲームは厳しいが、普段使いには十分。125Wの超急速充電がすごい

 motolora edge 50s proはFeliCa対応をはじめとした日本向けローカライズを行ったスマートフォンだ。プロセッサにはSnapdragon 7 Gen 3を採用し、12GB(ソフトバンク向けは8GB)のメモリと256GBのストレージを備える。micro SDカードは利用できない。

 Snapdragon 7 Gen 3はクアルコム製のミッドレンジプロセッサだ。TSMC 4nmで製造され、AI性能などもしっかり備える比較的上位のプロセッサだ。余談だが、日本ではAQUOS R9にて採用されている「Snapdragon 7+ Gen 3」というよく似た名前のチップセットがあるが、こちらは性能をはじめ、コア構成やアーキテクチャも全く別物の製品だ。名前が紛らわしいだけに注意してほしい。

 Snapdragon 7 Gen 3はベンチマークの結果的には2021年のSnapdragon 888クラスに相当する。ミッドレンジの中ではグラフィック性能は高いが、高画質なゲームなどにはあまり向かない印象だ。

 基本性能は同世代のハイエンド機と比較すると劣るが、体感的にはブラウジングや動画視聴、軽いゲームなどを中心に使う場合は問題にならないと感じた。

 原神などの高いハードウェア要件を必要とするコンテンツでは、画質を中にすれば50fps前後と比較的快適だった。最高画質を上げての動作は体感できるレベルで動作に引っかかりがみられた。

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原神は画質「中」が推奨だ。滑らかな動作を求める場合は画質を落として楽しもう

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学マスは最高画質の設定ができるが、MVは30fpsを割り込む場面も見られた。こちらも高画質設定に落とすことをお勧めする

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本機種では仮想メモリを最大8GBまで割り当てできるため、最大16GB相当で利用できる

 ディスプレイにはFHD+解像度、144Hzのリフレッシュレートに対応したpOLEDパネルを採用。ピーク輝度も2000ニトと明るいため、屋外での視認性が上がった。気になる点として、今時では採用が減っているエッジディスプレイを採用している。そのおかげか、エッジライトといった最近の機種では見かけない機能も備えている。

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ディスプレイはエッジディスプレイだ

 画面は世界的に使われる色見本帳のひとつであるPantoneの認証を取得しており、実際のPantone Colorの範囲を忠実にシミュレーションし、評価基準を満たしたものだという。これによって、肌のトーンなども正確に表現できるという。

 本機種は後述のカメラと合わせ、Pantoneのカラーを表現できるカメラとディスプレイを搭載した世界初のスマートフォンだ。

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綺麗な画面を備える

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本機種では画面内に指紋センサーを備える。

 motorola edge 50s proのバッテリーは4500mAhを採用している。実際に使ってみるとバッテリー持ちはあまり良くない。消費電力を抑えたミッドレンジのプロセッサを採用したとはいえ、他社よりもバッテリー容量が10%ほど少ないのだから当然だ。

 この難点を125Wの急速充電でカバーしようというのが、本機種のコンセプトなのだろう。超急速充電機能があるスマートフォンとしては珍しく、10Wのワイヤレス充電にも対応する。

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motorola edge 50s proは125Wの急速充電「TurboPower 125W」に対応。スマートフォンを最短19分でフル充電できる

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同梱の充電器は大柄だが、これが意外にも多くの規格に対応していて使い勝手が良い。

 まず、この充電器は45W USB-PDにも対応しているのでスマホの急速充電に加えてノートパソコンも充電できる。専用に思えて、このスマートフォンだけでしか使えない…という訳ではないのだ。ちょっとお得感があってうれしい限りだ。

 このほか、HONORの一部スマートフォンはなぜか独自規格の80W(20V/4A)で充電できる。正直この機能が一番衝撃的で、購入したスマートフォン以上に衝撃だったのはここだけのお話。

 ちなみにHONORの中国大陸や香港仕様の80W充電器は200V仕様の関係上、日本の100V環境だと66W(11V/6A)までしか出ない。このため、HONOR Magic 6 Proの80W充電を体感できる充電器がモトローラのスマホの付属品というトンチキ現象が発生している。

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ノートパソコンが問題なく充電できる

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HONOR Magic 6 Proは本機種付属の充電器で80Wの超急速充電が利用できる。ちなみに充電器は公式ストアのMOTO Storeにて8800円で購入できる

moto AIでキレイに撮れるカメラ。撮影後のレスポンスの悪さが難点

 motorola edge 50s proはメインカメラに5000万画素のものを採用している。f1.4と明るいレンズを採用し、光学式の手ぶれ補正も備える。商品紹介でも多くの項目を割いており、かなりを力入れている部分だ。

 この他に1300万画素の超広角カメラ、1000万画素の3倍望遠カメラを備える。オートフォーカスにはレーザーAFを採用するなど、カメラなどに注力した。

  また、カメラについてもPantoneの認証を取得。Pantone Validated color / skinで人肌なども見た感覚に近い色で忠実に再現できるとした。以下に作例を示していく。

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カメラ配置はモトローラらしい。レーザーオートフォーカスも備えている

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 いくつか撮影してみたが、思ったよりも綺麗に撮れている。どちらかと言うと「エモい」チューニングに仕上がっており、ハイエンドスマホで撮ったのような写真が撮れる。

 レーザーオートフォーカスのおかげかピンボケも少なく、筆者が今まで使ってきたミッドレンジスマホの中でも撮影できる写真のクオリティはかなり上の方だ。

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超広角カメラはスペックが落ちるので、明暗差のある場面ではメインカメラと大きな差が出てしまう。それでもきれいに撮影できる

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望遠カメラもきれいに撮影できる。AI補正のおかげでデジタルズームでも5倍くらいまではきれいに処理される

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夜景モードの写りもミッドレンジとしてはきれいだ

 カメラの惜しい点として、撮影後の動作のレスポンスの悪さが見受けられた。moto AIによる高精度な処理はSnapdragon 7 Gen 3には高負荷なのか、処理にかなり時間がかかる場面が見受けられた。特に逆光や夜間はこれが顕著に現れる。

背伸びしたミッドレンジ。ワンランク上のスマホが欲しい方にオススメ

 motorola edge 50s proを評価するのであれば、ハイエンドの体験を比較的体感できる構成のスマートフォンだ。近年のトレンドであるカメラ性能を売りにしつつ、「神ジューデン」と称する超急速充電機能を備えた。日本向けにFeliCaにも対応した。

 価格は直販版で7万9800円と決して安い端末ではないものの、部分的な性能や本体の質感は10万円を超えるフラグシップに迫るところもあり、ミッドレンジの中でも「ワンランク上」のスマートフォンがほしい方にはありなスマホだ。 確かにスペックや価格だけで見れば、価格が近いGoogle Pixel 8aやXiaomi POCO F6 Proに引けを取る部分はある。

 それに対して、motorola edge 50 proシリーズは144Hzのリフレッシュレート、Pantonの認証を取得したディスプレイ、125Wの急速充電、価格を超えた高いカメラ性能、FeliCa採用がアピールポイントだ。ソフトウェアも3回のOSアップデートと4年間のセキュリティアップデートを提供するとしており、ミッドレンジとしては充実している。

  キャリア向けの仕様もeSIMに対応しており、デュアルSIMで運用することが可能だ。このように本体性能と機能性のバランスがしっかり取れており、ライバルに対しての使い勝手は悪くない。また、超急速充電を売りにするだけあってオープンマーケット版、ソフトバンク版共に充電器とケーブルが付属する点もプラスだ。

 筆者としては、ある程度の性能を備えつつ、キャリアでも選べる手堅い機種を廉価に購入したい方にmotorola edge 50 proシリーズはおすすめと考える。HONORの80W急速充電に対応したスマホを持っているマニアな方は、本機種の充電器を共用できるのでオススメだ。

 motorola edge 50 proシリーズはFeliCaをはじめとした普段使いに必要な要素をしっかり備えており、125Wの超急速充電やという攻めの要素はあるが、堅実にまとまったスマートフォンだ。

 その一方で、ゲーム性能はあまり高くないので「ゲームをハードに遊びたい」という用途には向かない。カメラ性能も価格を考えれば健闘しているが、より綺麗に撮影できるものや、撮影レスポンスを求める場合は上位モデルを検討した方が良さそうだ。

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手堅くまとまったスマートフォンだ

 本機種は直販での購入はもちろん、ソフトバンクで展開されているmotorola edge 50s proもアリだ。スペックこそ若干落とされているものの、毎月1円で利用できる施策も展開されている。のりかえだけでなく、機種変更でもお得に利用できるようだ。興味のある方はチェックしてみてほしい。

HONORの66Wを超える急速充電対応スマホをお持ちの方は、こちらから本機種の急速充電器を購入できます。HONOR Magic 6 Proの80Wの超高速有線充電とても便利です。

store.motorola.co.jp

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