Xperia 1 VIに採用されたマクロ撮影機能。フォーカスがマニュアルだったりと使いにくい、実用的じゃない機能と思われがちだが、意外な使い方もあるようだ。
今回紹介したいXperia 1 VIのマクロ撮影機能を応用したものが「拡大鏡」だ。Xperia 1 VIのテレマクロは換算120mmの状態で固定され、被写体からは4cmの距離まで接写できる。
フォーカスがマニュアル設定になるので、手持ちでのピント合わせや撮影は難しいという難点もある。あまりに被写体によれるので、スマホ本体の影が撮影に影響してしまうなど、必ずしも使いやすいわけではない。
そこにスマホ三脚やアームスタンド、スポットライトを組み合わせるとXperia 1 VIは「拡大鏡」としても利用できるようになるのだ。三脚は位置の固定とブレ防止、スポットライトは影になった部分を照らすために使う。シーンによってはXperiaのLEDフラッシュを点灯させることもアリだ。

一般的なパソコン用のメモリもここまでのサイズ感で写し出せる。今回はアームスタンドを使用した
今回筆者は基板のパターンの確認、チップの確認という目的で利用してみた。 チップの品番をメモしたり、配線パターンや手ハンダのクラックを確認する程度なら利用できそうだ。
他社のスマートフォンでもテレマクロ機能を持つ機種もあるが、中にはAIを利用した強烈な補正をかけてくる機種も少なくない。
Xperia 1 VIをこれらと比較すると、過度なAI補正がないため、回路を塗りつぶしたり、文字が下手に修正されない。撮影写真ではなく拡大状態。すなわち「プレビューで閲覧する」という用途ならXperiaがいちばん優秀だ。

メモリチップを撮影するとこのような感じ。過度な補正がないので、刻印が下手に塗りつぶされたりしない。

基板以外には細かい装飾品の確認にも使える。例としてイヤホンのフェイスプレートを挙げるが、ハンドメイドのピアスやネイルなどの製作、確認にも使えそうだ。
様々な機能の追加、多くの進化で支持を集めるXperia 1 VI。今回のマクロ撮影機能も「ただ写真を撮るだけでない」使い方もできそうだ。興味のある方は、スマホ三脚やアームスタンド、スポットライトなどを使って効果的に利用してみてほしい。