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Nothing Phone (2a)レビュー FeliCa搭載で価格も5万円以下に抑えた実力派スマホ

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 こんにちは。これまで使ったスマホは300台以上。生まれはギリギリZ世代のライター はやぽんです。

 さて、日本でも正式発売されたNothing初のミッドレンジスマートフォン「Nothing Phone (2a)」が話題だ。基本的なところをしっかり押さえながら、iijmioでは「のりかえ一括2万4980円」という破格で販売されている。今回はNothing Phone (2a)を利用できる機会があったのでレビューしてみよう。

目次

かっこいいデザインが手に取りやすい価格になったNothing Phone (2a)

 Nothing Phone (2a)はNothingらしいデザインを携え、必要十分なスペックを備えたスマートフォンだ。グローバル向けに発売されている機種となっており、日本向けに各種最適化が行われている。スペックは以下の通り

SoC:MediaTek Dimensity 7200 Pro
メモリ:8GB
ストレージ:128/256GB

画面:6.7インチ FHD+解像度

120Hz対応 AMOLEDパネル

カメラ
標準:5000万画素
超広角:5000万画素
フロント:3200万画素

バッテリー:5000mAh 45W充電対応

FeliCa対応
画面内指紋認証
OS:Android 14 Nothing OS 2.5
価格:約4万9800円〜(直販ストア)

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パッケージはグローバル版と同様だ

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画面は6.7インチ FHD+解像度。本体にイヤホンジャックはない。スピーカーはステレオだ

 やはりこの機種の最大の特徴は特徴的なデザインだ。メカメカしさを出しながらもシースルーボディで美しい筐体と言う言葉がピッタリだ。デザインで選ぶスマートフォンと評価すべきだ。

 Nothing Phoneは2色展開されるが、今回は「ミルク」をチョイスした。白いフレームとシースルーな背面に対し、ブラックのボタン類がいいアクセントになっている。

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デザインは特徴的。ハーネスケーブルの意匠が「2」を演出する点など、外観的な特徴から一目見て「Nothingのスマートフォン」とわかる

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カメラ部は横並びのデュアルカメラだ。あまり見ないデザインなこともあって「豚鼻」とも称される。実際に持ってみると過度な主張はなく、本体のデザインといい具合に調和している。

 さて、Nothing Phoneと言えば背面のLEDライトを用いた「Glyphインターフェース」の存在だ。ただ光るだけのLEDではなく、カメラのカウントダウン、タイマーやアラーム。音楽再生時のビートを表現できるなど、計15の機能が割り当てができる。

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Glyphインターフェースのおかげで便利な事はもちろん「おしゃれなスマホ」も演出できている

 外観はもちろん、中身もしっかりカスタマイズされている。Nothing PhoneではNothing UIというカスタムUIが採用されている。モノトーンに統一されたアイコンやウィジェット。機械的なフォントである「Nothing Fonto」などの独自要素もしっかり備えている。

f:id:hayaponlog:20240519114107j:imagef:id:hayaponlog:20240519114114j:imagef:id:hayaponlog:20240519114122j:image
外観のみならず、中身もおしゃれなスマートフォンだ

外観だけじゃない。FeliCa対応!ミッドレンジでは高い性能を持つ実力派スマホ

 ここまで外観的なものをチェックしてきたが、スマートフォンとしても見ていきたい。まず、廉価でも画面性能が比較的高い点もプラスだ。

 5万円のスマートフォンとしては120Hzのリフレッシュレートに対応する点、ピーク画面輝度が1300nitと明るい点、2160HzのPWM調光に対応してちらつきを抑える点がアピールポイント。ハイエンドスマホが備えるような要所はしっかり押さえている。ここは低価格をアピールするXiaomiやOPPO、シャープに対しても十分なアピールポイントだ。 

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ディスプレイはエッジ等ないフラットパネルを採用し、ベゼルの幅も上下左右概ね均等だ。廉価でもデザインを売りにするスマホなだけはある。

 Nothing Phone (2a)は価格の割に高性能な機種だ。プロセッサにはMediaTekのDimensity 7200 Proを採用。ミッドレンジ向けのSoCではあるが、競合するクアルコムの製品にも引けを取らない。グラファイトの冷却機構を備え、長時間パフォーマンスを維持できるとしている。
 末尾の「Pro」はDimensity 5G Open Resource Architectureの枠組みでカスタマイズされたSoCとなっており、端末メーカー側で注力したい機能などに対してある程度自由にカスタムしたものだ。

 基本性能がミッドレンジゆえに、どうしてもハイエンドスマートフォンと比較すると性能は劣る。あくまで同じ価格帯の機種の中でパフォーマンスが高いと評価したい。ブラウジングやSNS閲覧ではさほど感じないが、ゲームでは顕著に表れた。ゲームなどはあまり遊ばない方向けのスマートフォンだ。
 それでもベンチマークスコア上では前作のNothing Phone (1)よりも高い性能を発揮できるとしており、Google Pixelのaシリーズと同じ位置付けの商品に感じる。

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原神については画質中ならそこそこ快適に動作したが、高画質にするとカクツクことが多かった。

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高負荷な学園アイドルマスターは初期設定の高画質でも60fpsキープは厳しい印象。最高画質では20fps前後に留まった

 また、カメラ性能も売りにしているポイントだ。メインカメラには5000万画素 1/1.56型という大型のイメージセンサーを採用するなど、アッパーミドルのカテゴリーでは性能が高い。2倍望遠は実質的にロスレスで撮影できるため劣化も抑えられている。光学式手振れ補正も備えており、夜間でも手振れも抑えて撮影できる。
 超広角カメラも5000万画素のものを採用するなど、この価格で手を抜かれがちな部分もしっかり対応している。欲しい機能はしっかり入れてきた印象だ。

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写りとしては価格帯を考えれば悪くない。チップセットがDimensityの廉価機種はチューニングが甘い機種も見受けられるが、Nothing Phone (2a)では感じられなかった。

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ズームの様子。メインカメラが高画素のため、価格を考えればある程度きれいに撮影できる。

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超広角カメラも価格を考えれば綺麗だ。廉価モデルだと削られがちなので、ここがしっかりしているのは評価ポイントだ。

 価格の割にきれいに撮れるカメラを備えながら、日本版は自主規制からシャッター音が鳴る。ところが、この音があまりに大きいことで話題になった。購入後のアップデートで解消するものの、筆者としても思った以上の大きい音が鳴り、隣の人が振り向くくらいの印象だった。

 バッテリーは5000mAhのものを採用。ミッドレンジのプロセッサとの組み合わせなだけあって電池持ちは比較的良い。SNSを1時間、動画視聴を3時間、位置情報を利用するゲームを1時間遊んだ際の電池残量は48%と好印象。日常使いなら丸一日持ちそうな印象だ。
 また、45Wの急速充電にも対応しており、50%までは23分、フル充電も1時間で可能だ。Xiaomiの「神ジューデン」とまではいかなくても、多くの場面でカバーできそうだ。一方でワイヤレス充電には対応しない。

 防水防塵性能はIPX4・IP5X。いわゆるIP54な点はやや惜しいが、水没などの場面でなければおおむね対応できる。防水等級については、グローバル仕様のものを日本に持ってきたため、この辺は致し方ない部分もある。

 ソフトウェアアップデートについては3回のOSアップデートと4年のセキュリティパッチの提供としている。廉価端末としては十分すぎるサポート期間だ。

デザインも機能も性能もばっちり。5万円クラスで今年有力候補のスマホ

 今回のこのスマートフォンを評価するにあたり、メーカーとして非常に攻めたものを出したと思っている。 Nothing Phone (2a)の価格は税込4万9800円からと攻めたラインだ。身近なところでは香港でも販売されており、こちらは2699香港ドル(日本円で5万4000円前後)の設定だ。香港は税抜価格となるため、FeliCaを載せてまで展開した日本版の価格設定がかなり攻めていることがわかる。

 Nothing Phone (2a)は香港などの諸外国で展開される価格よりも安価にかつ、日本向けにおサイフケータイに対応させている。この辺はしっかりローカライズしてきたなと感じさせられる。

 その上で、デザイン面やGlyphインターフェースといった他社との差別化要素もしっかり備える。付属のUSBケーブルもNothingデザインにカスタマイズされるなど、所有感を満たしてくれる商品だ。

 特段大きな癖もなく、Pixelなどと同じように利用できる点は好感が持てる。クールなUIを最大限に生かすなら言語を英語にしての利用も悪くない。かっこよくて「人と違うモノ」が欲しい。それでも使い勝手の良さは諦められない。そんな方にはオススメの商品だ。

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付属のUSBケーブルも端子部にNothing のロゴが入る

 筆者としては、Nothing Phone (2a)は、Pixel 8aやRedmi Note 13 Pro+、arrows We2 Plusなどに並んで今期のミッドレンジスマートフォンの代名詞になるものと考える。今あげた中では廉価であること、デザイン面では全く違う路線でアプローチするなどいい意味で差別化されている。

 もちろん、基本的な性能もこの4機種であれば大きな差はない。派手なアクションの多い3Dゲームをプレイしなければ満足度は高いはずだ。他メーカーにも引けを取らない長期アップデートも魅力だ。

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 Nothing Phone (2a)は直販も4万9800円~とこの手の機種としては安価だが、MVNOのiijmioではのりかえで128GBモデルの本体価格を一括2万4980円に割り引くキャンペーンも実施。この価格でこの性能のスマートフォンは規制が厳しくなった今、MVNOではなかなかお目にかかれない。興味がある方はチェックしてみて欲しい。

www.iijmio.jp

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