どうもこんにちは。今年最も欲しかったスマートフォンが手に入りました。LG WINGというスマホです。レビューといきましょう。
LG WINGってどんなスマホ?スペックを確認
LGが作りあげた究極の2画面スマートフォンと言える存在だ。日本でもちょろちょろと購入報告が上がっていますが、まだまだ少数ですので今回レビューしてみることにする。今回はTwitterのフォロワー様よりお安くお譲り頂いたものになる。ありがとうございます。


本体カラーは青いやつ。illusion skyという名称で、色味的にはHuawei P30シリーズのBreathing Crystalが近い。

カメラは背面3眼となっている。

LGのスマートフォンにしては珍しくイヤホンジャックはない。

インカメラはまさかのポップアップスタイル。ベゼルレスに対する一つの答えですね。
そんなゲテモノスマホ。LG WINGのスペックは以下の通り
SoC Qualcomm Snapdragon 765G
メモリ 8GB
ストレージ 128/256GB
画面サイズ
メイン画面 6.8インチ FHD+ 20.5:9 OLED
サブ画面 3.9インチ 1240×1080 1.15:1 OLED
リアカメラ
メインカメラ:6400万画素
超広角カメラ:1300万画素
ジンバルモーションカメラ:1200万画素
フロントカメラ:3200万画素 ポップアップカメラ
防水等級 IP54(防滴)
バッテリー 4000mA/h
お値段:韓国価格で約10万円前後

いわゆるサイクロイドスタイルが特徴だ
LG WINGはその名の通り、2段構成のスマホで上側の画面が90度回転する機構を備えるものだ。フォルムが飛行機のようで、たしかに翼というWINGの名前も納得です。
今まで世に出た2画面スマホの多くは、ラップトップデバイスと同様の折りたたみ式なので、これは明らかに異端なスマートフォンとなる。日本でもかつて、フィーチャーフォンに似たようなものがありましたので、何となくそれに似たようなものを感じるものだ。
LG WINGはマルチタスク。コンテンツ消費に特化した2画面スマホ
展開するとT型の形状となるこのモデル。メイン画面は6.8インチのOLED、サブディスプレイで3.9インチのOLEDが搭載されている。本体を回転させると「スイベルホーム」と呼ばれる画面に自動的に切り替わる。
ちなみにLG WINGは片手で「シャコっと」行けてしまいます。この感覚はGalaxy Foldを折りたたむかのごとく快感 pic.twitter.com/ZqASXMOZtX
— はやぽん (@Hayaponlog) 2020年10月21日
このサブディスプレイでできることは多い。例えば標準のYoutubeアプリでは、下画面にシークバーや音量バーを表示することができる。
普通のスマホではメイン画面内で表示、操作していた内容が別画面になることで、使いやすくなっている。

もちろん下画面はそのままブラウザを起動して、検索をかけることも可能だ。気に入った楽曲は即購入できます!いいですね。

上画面を画面分割して3アプリを動かすことも可能だ。今まで見ることのなかった奇抜なスタイルであるが、筆者的にオススメの使い方は、生放送を見ながらの実況投稿やコメントだ。

このように生放送画面を全く邪魔することなく、コメントや実況投稿が可能です。

LG WINGが他の2画面スマホと決定的に違う点は、写真のような使い方が出来ることだ。縦画面+正方形画面だからこそできるものです。

上画面タスクのキーボード入力を下画面に持って来れるのも魅力だ。普通の画面分割では、どうしてもキーボードで圧迫されたりしましたので。
LG2画面スマホの伝統芸能
デレステとミリシタのアクティブ同時起動
LG WINGでもバッチリ動きました! pic.twitter.com/qOjsvMMyjj
— はやぽん (@Hayaponlog) 2020年10月21日
いつものLGスマートフォン恒例のデレステ、ミリシタ同時起動も問題なくばっちり動作。とてもSnapdragon 765G端末とは思えないくらいパワフルで、同社のチューニングのうまさがうかがえる。
LG WingはマルチアプリショートカットでGalaxy Z Fold 2やtab s7のようなアプリの同時立ち上げが可能です。
ちなみにこのショートカットだとデレステとミリシタが同時に起動します pic.twitter.com/PR1eJpoQMY
— はやぽん (@Hayaponlog) 2020年10月22日
このようなデュアルショートカットも作れるので、MapとSwarmと言ったよく使う組み合わせのアプリを同時起動することが可能。この機能はV50 ThinQには無いものだ。
世界初の電子式6軸ジンバル手ぶれ補正機構を採用!手振れを抑えて動画が撮れる
2画面のサイクロイドスタイルなスマホという見た目のインパクトの影に隠れがちだが、何より電子式の6軸手ぶれ補正機構を持つことを忘れてはいけない。LG WINGの動画撮影性能のエグさは群を抜いている。特にジンバルモードでの動画撮影は異次元のレベルで手ぶれしない化け物だ。

見た目こそ異端ではあるが、普通にジンバルのように扱える点は素晴らしい。横画面撮影をしてるのにスマホを縦に持ってるのでホールド感が高いのも評価できる。撮影した動画は以下のものだ。
LG Wing ジンバルモードで撮影
やばいですこれ※手持ち撮影でランニングしてます pic.twitter.com/at3a3TdH52
— はやぽん (@Hayaponlog) 2020年10月23日
LG Wingのシンバル撮影がどのくらいやばいことかお分かりいただけるだろう。
動画の手ぶれ補正が強くなったiPhone 12 Proでもこれである https://t.co/FDgFfOAOmC pic.twitter.com/9ZiZle5w3U
— はやぽん (@Hayaponlog) 2020年10月24日
動画の通り、ランニングくらいではほとんど手ぶれしないのです。化け物だ。厳密には超広角カメラをリアルタイムで全画素記録しながら、クロップ(切り抜き)して撮影するので物理的なジンバル機構とは呼べない。それでもソフトウェアでここまでできるのは凄い。
iPhone 12 Proで同じようなアングルで撮影してみましたが、やはりLG WINGのジンバルモードには到底及びません pic.twitter.com/bzqEiwyhKm
— はやぽん (@Hayaponlog) 2020年10月24日
試しにiPhone 12 Proでも同じように撮影したが、流石にこのジンバルモードには及ばなかった。(徒歩くらいの速度ならしっかり手ぶれ補正してくれるiPhoneもなかなかと言える)
LG WINGさんのジンバル撮影。もう普通のスマホ用ジンバル要らないのでは?というクオリティで笑ってる pic.twitter.com/HeVRbE3PPW
— はやぽん (@Hayaponlog) 2020年10月24日
LG WINGのジンバルモードは登山でもその実力を発揮する。こいつはいい pic.twitter.com/jY0UtzV29I
— はやぽん (@Hayaponlog) 2020年10月24日
冬の荒れた日本海ですね。
それにしてもLG WINGさんほんと手ブレ無しで撮れるからえげつないですね。 pic.twitter.com/J8k14tH7gs
— はやぽん (@Hayaponlog) 2020年10月24日
登山などでアクションカメラの代わりにも使えると思えば、利用シーンも広がるはずだ。一方で、基本性能からか、夜間の動画撮影には弱い。そこはHuawei P40 ProやOPPO Find X2 Proといった夜間でも強い機種と使い分けると良い。
260gの重量が気になるが、キワモノ感はなく普通のスマホとして使えるLG WING
SoCはフラッグシップではなくミッドレンジにあたるQualcomm Snapdragon 765G 5Gを採用。5Gにもしっかり対応しつつ、5GモデムもSoCに統合されたワンチップ設計のため、消費電力を抑えたものになる。 現時点で性能的に文句はなく、非常に上手いチューニングがされてることもあってか困ることは少ない。電池持ちも2画面スマホとしてはかなり良好だが、Galaxy S20などに比べるとやや劣る。
本体メモリは8GB、ストレージは128/256GBを採用。SDカードでストレージの増設もできるので、動画をバシバシ撮っても問題はありません。北米版には256GBのモデルも存在するが、韓国版は128GBのみの設定だ。
LG WINGのメイン画面は20.5:9という比率となり、かなりの縦長だ。感覚としては同社のVelvetと近いものになるが、WINGではノッチもないためより縦長に感じます。イメージ的にはXperia 1IIなどと同じくらいと思ってもらってよいでしょう。本体重量が260gとあるためズッシリとくる。普通に使うと気になる重さではあるが、考え方次第では、スマホ2台持つよりも軽量と考えれば、この重量に抑えたなと思える。
この見た目で無接点充電にも対応したりしており、何より2画面スマホという異端なモデルでありながら、厚さは11mmほどとかなり薄い。ジンバルを含めた動画性能は先に述べたが、静止画もなかなか綺麗に撮れる。以下は何枚か撮ってみた作例となる。





その他にLG WINGの独自機能と言えばVelvet同様にASMR録音が可能だ。また、Samsung DeXのようなデスクトップモードに加えて、V60 ThinQなどと同じく、スライタスペンも利用できるものとなっている。

ASMR録音は何に使うかはさておき、少々不思議な方向に特化してて私は好きです。筆者的に惜しい点はスピーカーがモノラルな点、キーボードアプリが選びずらい点だ。とりあえずG-bordでしたら問題なく使えるが、一部のIMEでは日本語テンキーが上手く表示されないことがあった。 そういえば本体には付属品で立派なケースが付くのだが、これがGalaxy Foldのようなテープ固定の代物…惜しい。
2画面スマホにもうひとつの答え。日本でも発売してほしいスマートフォン
2画面スマホというのは正直なところ「キワモノ」というものが強いものであった。NECカシオのMEDIAS W、ZTEのAXON Mと言った端末はマルチタスクに対応しきれず、中途半端とも言えるものだった。昨年に出たGalaxy Foldは新世代の2画面スマホとして、ひとつ新しいスタイルを作った。閉じて小さい画面、開いて大画面というフォルダブルだ。
もうひとつ出たのが同社のLG V50 ThinQだ。こちらは拡張オプションで2画面となるスマホで、必要な時だけ2画面にできるドックを備えている。フォルダブルより安価という利点とマルチタスクに特化した仕様。日本では後継のG8XやV60 ThinQがリリースされて話題となっている。他に近いものとしてMicrosoftのSurface Duoがある。
そしてこのLG WINGはマルチタスク特化のコンセプトをそのままに、フィーチャーフォンのスタイルを追加したものになっている。マルチタスクをこなすのはもちろんのこと、シングルタスクですら「より快適にこなせる」工夫がしてある端末だ。フォルダブル機がコスト的にまだまだ手に届かないモデルが多い中、独自の視点でこのようなデバイスを開発できる点はLGの強みと感じる。

意外にも車にスマホをつけてカーナビ代わりにする方には便利な機種だ。大画面でマップを表示してサブ画面で音楽再生画面を表示するのはもちろん、写真のようにその逆もできる最強の車載スマホです。
そしてLG WINGには2画面スマホによくある「ゲテモノ」な感じが全くありません。普通に使えるスマホに追加で使える画面がついてる。変なアクセサリーを付けてるわけでもないのだ。いつでも使えるサブディスプレイという安心感は素晴らしいものです。そして性能的にも問題なく、非常にパワフルなスマホであることからも長く使って行けると確信している。

やっぱりこれを買ったらね。LG WINGでW.I.N.Gで優勝したかったのです。しかも同時にSDM765G端末で765ASや765シアターのアイドルもプロデュースできてしまう。
LG WINGでミリシタしながらWING優勝してきたわ! pic.twitter.com/6iaPjMSWFl
— はやぽん (@Hayaponlog) 2020年10月21日
LG WINGというスマートフォン。果たして買いなのか?
欲しいと思ったら買い時です!
欲しかったら買ってください。
こんなの下手したら2度と出ません!
買いか否か。このスマホにそんなものを聞いてはいけないのだ。筆者的にはiPhone 12 Proよりもトキメキが止まらないスマホになっている。コモディティ化が進み、どこもかしこも似たようなスマホになる中、こう言う唯一無二なスマホの存在は嬉しいものだ。
唯一無二のスタイルでスマホを使いたい方
配信などを常に追い続けたい方
手振れのない動画を撮りたい方
アイマスが忙しくてアイマスができないアイマスPさん
LG WINGの国内での購入や値段などに興味のある方は、Twitterでは有名な海外スマホ調達師の「まめこモバイル」に問い合わせてみてはいかがでしょうか。筆者も度々お世話になっており、非常に丁寧な梱包に包まれたうなぎパイを迅速に発送していただける。 それでは