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Android搭載ウォークマン NW-ZX507 レビュー サウンドと機能面は進化!電池持ちは…微妙?

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 そう、昨年11月に発売されたNW-A100シリーズというAndroidウォークマンを買ったはいいが1ヶ月も使わずに手放してしまったのですが…

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こいつは学習しない馬鹿なのでしょうか

 なんと電池持ちになんがあると散々喚いた上位機種を買ってしまいました。あれだけコケにして「今は買うべきではない」とか言っておいて買ったんですよこの筆者は。あなたは、馬鹿なのですか!まぁ、ということで…そのNW-ZX507を買ったのでレビューしてみようと思います。

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開封!さすがに上位モデルは違いますね。

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本体はA100よりも縦長

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背面はマット素材になりました。ちょっと安っぽいような気もします…

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側面はSDカードスロットとType-Cポート

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反対側は音量ボタンなど。大きさはほとんどZX300と変わらない。

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今回は純正のケースも購入した。もう逃げることは出来ない。

目次

NW-ZX507のスペックをおさらい

 ZX5076フラグシップのNM-WM1のDNAが受け継がれた高音質ハードウェアとなっている。シャーシの構成などは上位のWM1シリーズとほぼ同様だ。

 バランス部のコンデンサはDMP-Z1と同様なものを採用するなど、随所にハイエンドウォークマンでの採用パーツや加工技術が多用されています。また、内部回路はセパレート構造が取られており、アナログ部の回路はデジタル部より分離されております。

 今回の目玉は進化したDSEE HXでしょうか。今作ではAI処理を加えたリアルタイム解析を行う仕様となり、32bit/192kHz相当までアップスケーリングされるというもの。

 前作のZX300では手動でパターン選択が可能でしたが、今作はそれが全てAI処理となりました。数多くの音楽を学習させたと言いますが、グループに音楽レーベルを持つSONYらしい強みと思います。その他のDSDネイティブ再生やバイナルプロセッサは引き続き搭載されています。

小さいけどパワフル。ZX507のサウンドを聴いてみた

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今作は4.4mmのバランス接続も対応していますので、そちらでも聴いてみます。

今回の試聴曲はこちら

アイドルマスター ミリオンライブより dear… 馬場このみ(CV.高橋未奈美)

ゼンゼントモダチ 山崎はるか

Wake Up,Girls!より オオカミとピアノ 久海菜々美(CV.山下七海)

 聞いてみて驚いたのはバランス接続した際のサウンドだ。正直ソニーのバランス接続なんて…と思っていたがこれはいい意味で裏切られた。

 セパレート感はグッと広がるし、能率の悪いBA型の機種をはじめとして、多くの機種がみんな化ける。バランスはもとい、アンバランスのアナログ部が弱いと言われ続けたウォークマンですが、今作はしっかり実用レベルとなってます。

 NW-A100シリーズとはしっかり差別化されており、こちらの方が明らかに音は良いです。ただ、カジュアル使いのA100シリーズの方が使いやすい場面もあるかと思います。

 NW-ZX2と比べると解像感はこちらが上ですね。ZX500では大口径のダイナミック型などはもちろんですが、今までウォークマンが苦手としていた能率の良くないマルチBA機でも問題なしと言ったところ。そのため、NW-WM1Aとはやや音作りが異なるように感じます。

おかえり。Androidウォークマン

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 NW-ZX2以来実に5年ぶりのAndroid搭載ウォークマンです。

 OSバージョンも現状では他社でも例のないAndroid 9.0を採用。A100シリーズ同様の4コアのエントリー帯SoCを採用してますが、音楽プレイヤー用途であれば十分です。

 画面は3.6インチ HD解像度となり、こちらもA100と同仕様。不満はありません4インチだった前作に比べると小さくなりましたが、これはこれで良いかと思います。

DSEEなどのソフトウェア補正で、音質で不利なストリーミングが化ける

 ソニーのウォークマンと言えばハードウェアはもちろん、ソフトウェアでの音の味付けがとても優秀なものです。iriverやFiioなどがハードウェア極振りな反面、ソフトウェア的には忠実に再現するものが多いです。つまり、ハイレゾ音源や録音の良い音源は余すことなく良さを出す反面、圧縮音源と言った悪い音源は悪いところまで全て出してしまうのです。

 いいところである反面、音源を揃えていないと評価が難しいところでもあります。Android系の機種ではこのようなソフトウェア補正も「純正アプリのみ」だったりと実質的に縛られたものになっていました。

 今作のウォークマンではそのソフトウェア補正も全てのアプリで適用できるようになったので、音質面でネックだったストリーミング配信やYoutubeなどでの高音質リスニングがより手軽になりました。

 ストリーミング配信での音の良さはA100よりもZX500の方が分かりやすく体感できます。正直、これにはビックリしてます。もちろん、圧縮音源も化けるのでハイレゾ音源を持ってなくても高音質なリスニング環境を楽しむことができます。

純正プレイヤーは楽曲検索ができず、使いにくい

  純正プレイヤーは良くも悪くもA50/ZX300世代のものを再現しています。再生画面からすぐに音質エフェクト設定にジャンプできるのは良いが、楽曲検索機能がないのはネックである。

 特に標準でキーボード入力ができるAndroidウォークマンだけにこれは惜しい。トラック検索だけでもできた過去のAndroidウォークマンたちを踏襲して欲しかった。うれしい点としては、Androidの標準UI準拠の操作が可能になったことでしょうか。

ZX507の惜しいところは電池持ちの悪さとUSB端子の位置

 ハイエンドながら容量が64GBというところだ。SDカードで増やせるとは言えど、ハイレゾ音源をドカドカ入れる方にとっては少々心許ないかと思います。これは128GBモデルが待たれますね。

 バッテリー持ちはお世辞にも褒められないものだ。以前利用していたA100よりはマシですが、やはり持つとは言えません。体感で8時間程度。1日に1回は充電が必要です。これに関してはAndroid搭載DAPの宿命みたいなところがあります。

 特にソニーの場合は前世代機が専用OSのZX300や、非タッチパネルでアホみたいにバッテリーの持つZX100がいたため、どうしてもこれらと比較されてしまいます。公称値でもZX300の2/3程度しか持たないことからもバッテリーの持ちは良いとは言えません。

 充電口の位置も分かっていたが、いざ使ってみると使いにくい。設計としては「デジタル信号とアナログ部をセパレートするために、音質を優先した結果あの位置にせざるを得なかった。」と開発者インタビューでも語られている。

 明確な意図があるのでまだ良いが、結果として充電はしにくい上に周辺機器は使いにくくなりました。基本的に単体での使用が前提となります。せっかくType-Cになったのにこれは惜しい。この辺りは次回作に期待です。

 これ以外では、前作のNW-ZX300にあったUSB-DAC機能、Bluetoothレシーバー機能と言ったスマートフォン連携の機能が廃止されています。

 単体でこれらのことができるので不必要と言われれば分からなくもないですが、組み合わせで色々な試行錯誤ができるのも醍醐味な面もあるのでちょっぴり残念な点です。アップデートでの機能追加など考えられるので、これも期待です。

ストリーミング時代のウォークマンとしては課題多し。次回に期待

 エントリーモデルのNW-A100を買ったが手放し、紆余曲折して上位モデルのNW-ZX500にたどり着きました。ウォークマンの音が好きな筆者にとってこのZX500は通るべき道だったのかなと感じます。

 正直コンセプトは良いにしろ、改善点も多いこの機種。思うところはありますが、何よりも「あのサイズで10万クラスのNW-WM1Aの音が感じられる」というのが最大の利点だと感じます。

 他社を見てるとスマートフォン並みの大きさで分厚く、ずっしりとしたモデルも多いです。ポータブルプレイヤーの「ポータブル」の部分が抜けてしまい、可搬できるプレイヤーとなってしまってるものが多いです。そんな中でカジュアルかつ、音も妥協したくないユーザーには間違いなく受けると思います。

 あと、NW-A10世代から「所詮ウォークマン」と言って他社メーカーのプレイヤーに移った方には是非聴いて欲しいモデルです。そう言って離れた頃のモデルとは随分似ても似つかないものになりました。定価は約8万円前後とやや他社製品よりはお値段が張りますが、電池持ちの悪さを理解して買うなら悪くない製品だ。

・圧縮音源メインの方やコンパクトで音の良いプレイヤーを求める方。

・ストリーミング配信をより高音質で楽しみたい方

そんなみなさんにオススメできるものになってます。最新のウォークマン。あなたもぜひ

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